慶大・清原「体がボロボロになる覚悟で」大学最後の早慶戦前に決意表明 進路には言及せず

 早慶戦に向けての意気込みを語る慶大・清原(撮影・持木克友)
 気合みなぎる(左から)慶大・本間主将と清原
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 プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の長男である慶大・清原正吾内野手(4年)が8日、横浜市内の同校グラウンドで、9日から始まる早慶戦への意気込みを語った。オイシックスや複数の独立リーグ球団が獲得に手を挙げている卒業後の進路については触れなかったが、大学最後の公式戦へ「体がボロボロになる覚悟で」と、目の前の戦いに一点集中する姿勢を見せた。

 4年間の集大成を体現する。清原が大学最後の公式戦となる早慶戦に向け「後悔なく終われるように、自分の全てをかけて体がボロボロになる覚悟で、一打席一打席、一球一球をかみしめながら打席に入りたい」と決意を口にした。

 慶大入学後、小学6年時以来、野球を再開した。ブランクを埋めるため、ひたすら練習に打ち込んだが「2回、挫折があった」と振り返る。「素人同然で入部して、当初は挫折を味わった。3年生で開幕スタメンを勝ち取れたものの、そこからスタメンもベンチも外れ、秋には出場する機会もなくなった」と、くじけそうになることもあったという。

 それでも腐らずバットを振り続け、入部時の「神宮の舞台に4番で立つ」「ホームランボールを両親にプレゼントする」という目標を達成した。今秋のリーグ戦では初本塁打を含む2発をマーク。1号を父・和博氏に、2号を母・亜希さんに贈り「かなえられたところではホッとしている」と目尻を下げた。

 10月24日のドラフト会議では名前を呼ばれることはなかったが、オイシックスや複数の独立リーグの球団がオファーを出している。ただ、今は進路については触れず、早慶戦に集中。「もちろんホームランは目指すところ。今までの感謝を込めて全力でプレーするので、そこを見てほしい」。最高の野球でラストゲームを締めくくる。

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