侍・才木 完璧3回7K!圧巻デビュー 五回から4者連続「いいピッチングできました」

 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024、日本代表7-1チェコ代表」(9日、バンテリンドーム)

 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」が行われ、日本が7-1でチェコに快勝した。2番手で登板した阪神の才木浩人投手(26)が3回を無安打7奪三振無失点と好投し、「6番・右翼」で先発出場した森下翔太外野手(24)は2安打1打点をマーク。阪神勢2人が躍動した。プレミア12で大会連覇を狙う日本は10日にもチェコと強化試合を行い、13日にオーストラリアとの1次リーグ初戦に臨む。

 バンテリンがどよめく圧巻の侍デビューだった。才木が切れ味抜群の投球でチェコ打線を全く寄せ付けず。チームの空気を変え、初登板でお立ち台にも上がった。

 「久々の実戦だったので思い切って投げていこうと思った結果、すごいいいピッチングができました」

 味方が同点に追いついた直後の四回に登板。いつもキャッチボールを組む高橋宏からの「ひろとリレー」が実現した。初球からフルスイングしてくる打者が多かったからこそ、持ち味の直球でどんどん押した。

 三ゴロ、空振り三振、見逃し三振と順調な立ち上がり。女房役の坂倉と話し合いながら五回も3人で料理すると、六回はさらに抜群だった。先頭のエスカラを直球で見逃し三振、フルプも直球で空振り三振。最後は4番・チェルベンカをフォーク、フォーク、直球で3球連続空振りに。五回からの4者連続三振で締めくくった。

 「代表にはすごい入りたいなとはずっと思っていた」と念願だった侍の舞台。その初登板にも緊張はなく、3回完全、7奪三振と度肝を抜いた。それでも試合後は「何事もなくちゃんと仕事ができたのでほっとしている」と安堵(あんど)。投球内容にも「真っすぐの走りも良かったですし、ファウルも空振りも取れたのですごいいい感じ」と好感触だった。

 ただ、「フォークだけ感触が違うなっていうのがちらほらあった」と本戦への課題も口に。それでも井端監督の評価は最高だった。「内容は抜群だった。本人は『フォークがもうひとつ』と言ってましたけど、今日の内容で本番を迎えてくれればいい」。改めて絶大な信頼を勝ち取った。才木も「しっかり調整して本戦に合わせられたら」と力を込めた。

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