元巨人・陽岱鋼は4打席無安打2三振 トライアウト参加の理由明かす「最後と聞いて経験したくて」来季も現役続行「いいスタートを切れるように」
「12球団合同トライアウト」(14日、ZOZOマリンスタジアム)
元巨人で今季はオイシックス新潟でプレーした陽岱鋼(37)が参加した。
第1打席では左翼フェンス手前まで飛ばす左飛でファンをどよめかせた。第2打席は前広島・岡田の149キロにバットが空を切り、空振り三振だった。第3打席は前中日・福島から四球、第4打席は前ヤクルト・尾仲から空振り三振だった。
陽岱鋼は今季はオイシックス新潟でプレー。37歳で初のトライアウト挑戦となった。21年オフ、巨人を自由契約になることを選択し、渡米。2年間、独立リーグでプレーした。
NPBでは日本ハム、巨人でプレーして1322試合に出場。ゴールデン・グラブ賞4度の名手で、打撃は打率・270、105本塁打、482打点。今季、新潟ではファームで72試合の出場で打率・232、1本塁打、13打点だった。
4打席を終え、「今年トライアウトが最後と聞いて、経験してみたくて参加しました。参加している選手がどんな気持ちなのか、経験したくて」と参加の理由を説明。「11月に野球できるのは幸せですし、感謝しています」とうなずいた。
守備でもシートノックから健在ぶりを示し、「全力で勝負しにくるので、そこを捉えにいきたかった。4打席大事なのは感じたし、野球人生、日々努力していきたい。今年、何年かは体の調子もよく、いい日を過ごせました。勝負できるのは肩、足。そこは若い子に負けないように頑張りました」と笑みを浮かべた。
NPB復帰を希望するが、来季もオイシックス新潟で現役続行の方向。「純粋に野球が好き。(米国での)2年間は大きい財産になった。帰ってきて野球をやっているのは幸せ。来年に向けていいスタートを切れるようにしたい」と意気込んだ。