ロッテからポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す佐々木朗希投手が１７日、ＺＯＺＯマリンスタジアムで行われたファン感謝祭「ＭＡＲＩＮＥＳ　ＦＡＮ　ＦＥＳＴ２０２４」に登場した。

　入団５年でのメジャー挑戦で、ＳＮＳでは賛否の声が渦巻いていた。メジャー挑戦決定後、ファンの前に初めて登場するにあたり厳しい声が飛ぶことも想定されたが、佐々木本人のあいさつを含めてヤジはなく、「がんばれ！」の声が飛び交った。

　室内練習場での写真撮影会では、２２年に完全試合を達成した松川との黄金バッテリーで登場。ふたりが姿を現すと、待っていたファンからは歓喜の悲鳴が響いた。号泣する女性ファンの姿もあり、多くのファンから直接「頑張って下さい！」と声を掛けられた佐々木も笑顔でうなずいた。

　佐々木を温かく送り出そうと、吉井監督も雰囲気作りを演出した。感謝祭での冒頭あいさつで、「来シーズンからマリーンズを飛び出して高みに挑戦する選手が一人います。そうです、朗希です。朗希出てきて」と佐々木を隣に呼んだ。

　さらに「朗希はマリーンズに５年間所属して、いいピッチャーに育ってくれました。すごく貢献してくれました。これからは１００ではないですけど、違うチームになってしまうと思います。挑戦する若い選手を応援したいと思います。心から温かく送り出したいと思います」とファンに呼びかけた。

　緊張の面持ちでマイクの前に立った佐々木は「今回球団に後押ししていただき、メジャーに挑戦することになりました」と報告。「これまでいただいた熱い声援、厳しい激励も力に変えてアメリカで頑張っていきます。本当にありがとうございました」と感謝の思いを伝えると、ファンから拍手が送られた。

　約６時間の感謝祭を終えると、選手は場内１周。佐々木もファンの声援に手を振り、笑顔で頭を下げた。