球団からポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認されたロッテ・佐々木朗希投手（２３）が１７日、ＺＯＺＯマリンスタジアムで開催されたファン感謝イベント「ＭＡＲＩＮＥＳ　ＦＡＮ　ＦＥＳＴ２０２４」に参加。メジャー挑戦決定後、初めての公の場で、「厳しい激励も全て力に変えてアメリカで頑張ってきます」と決意表明した。

　５年間応援し続けてくれたロッテファンへ、感謝と決意を伝えた。ポスティングでのメジャー挑戦を目指す佐々木がファン感謝イベントに参加。開会式で冒頭あいさつを終えた吉井監督から「来シーズンからマリーンズを飛び出して、高みに挑戦する選手が１人います。朗希です」と促される形で、マイクの前に立った。

　右腕は球場に訪れた２万９１０１人のファンに向けて、率直な思いを語った。

　「ファンの皆さん、熱いご声援ありがとうございました。けがなどでなかなかうまくいかず、つらいときもあったんですけど、監督、コーチ、チームメート、スタッフ、たくさんの方に支えられ乗り越えることができました。これまでいただいた熱いご声援、厳しい激励も全て力に変えてアメリカで頑張ってきます」。

　力強くこう宣言すると、スタンドからは「頑張れ！」と大きな拍手が送られた。

　その後は写真撮影会などのイベントでファンと交流した。最後の野球対決では円陣の声出し役を務め、「今日は僕がマリーンズのユニホームを着てする最後の試合になると思うので、勝って送り出してほしいと思います」と勝利を懇願。「１番・ＤＨ」で出場し、自ら２安打を放ってスタンドを沸かせた。

　最後はサインボールを投げ込みながらグラウンドを一周し、「アメリカでも頑張ります」と、もう一度、決意表明。慣れ親しんだＺＯＺＯマリンスタジアムのラストを笑顔で締めくくった。