イチロー氏も思わず感嘆 創立151年の伝統校・岐阜高校で指導「聞いた言葉を頭の中で整理して自分なりに結論を出している」

 米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(51)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が16、17日の2日間、岐阜高校の野球部で指導を行った。通算10校目となる。

 5年連続で高校生に指導しているイチロー氏が思わず感嘆した。「高校生を見る目が、みんなに会って変わるかも。僕にとっても刺激が強い」-。同校OBからの手紙をきっかけに実現した訪問。創立151年を誇る県内一の進学校で、野球部は日本最古として知られる。出場はかなわなかったが、昨年はセンバツの21世紀枠に推薦を受けた。

 そんな伝統校で汗を流す部員たちは、打撃、守備における股関節の使い方や走塁の基本などを教わり熱心に練習。イチロー氏は「聞いた言葉を頭の中で整理して自分なりに結論を出している。インパクトがありました」と吸収力の高さに驚き、「甲子園を目指すけど、その先も期待したい。社会を引っ張っていく人材」と称賛を贈った。

 荒井駿主将(17)は「野球に向き合ってきた部分が今後に生きるという言葉をいただけて、うれしい限りです」と感動。両者にとって刺激たっぷりの2日間となった。

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