侍ジャパンが14安打11得点で全勝通過!国際大会は24連勝もミスが続出 スーパーラウンドへ課題も 4番・森下は絶好調
「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、ドミニカ共和国代表3-11日本代表」(18日、天母スタジアム)
日本代表は14安打11得点の大勝で1次リーグ無傷の5連勝。2019年から続く国際大会での連勝を24へ伸ばした。
打線が効果的に得点を重ねた。初回、坂倉が押し出し四球を選び先制。1点ビハインドで迎えた三回は佐藤の適時打で同点とした。五回は栗原が勝ち越し適時打を放つなど3得点。主導権を握った。七回には今大会初打席となった途中出場の古賀が適時打。ベンチも大きく盛り上がった。九回には2死満塁から紅林が左前2点打、佐藤も2点タイムリーで続いた。さらに五十幡も左翼線へ2点二塁打を放ち、一挙6点で勝負を決めた。
投手陣は先発の戸郷が、立ち上がりに苦しみ2回までに2失点。それでも立て直し4回2失点。バトンをリリーフ陣につないだ。2番手は、開幕戦で先発として好投した井上が2回1失点。韓国戦で力投の隅田も安定した投球を見せた。
一方でミスも目立った。1点を追う三回には2死満塁から佐藤が左前打を放つも、二塁走者の栗原が生還する前に一塁走者の紅林が三塁を狙ってタッチアウト。逆転のホームが認められず、井端監督がチャレンジを求めるも判定は覆らなかった。
六回には一塁を守った清宮が井上の牽制球で一塁走者とともに逆をつかれて捕球できず。失策で走者を二塁へ進めてしまうと、井上の暴投で2点差へと迫られるシーンもあった。井端監督は試合後、「少しミスが目立ちましたんで修正してやっていかないといけない」と表情を崩さなかった。
21日からは東京ドームでスーパーラウンドが始まる。A組を突破してきたベネズエラ、アメリカ、さらにB組2位通過の台湾と総当たりで対戦。上位2位までに入れば24日の決勝戦に駒を進めることになる。
1次リーグの結果は持ち越されないため、大会連覇へ負けられない3試合。一つのミスが命取りとなるだけに、課題を修正しなければならない。それでも4番を打つ森下が5試合連続打点こそならなかったものの3安打をマークし、今大会の打率は・571、出塁率は・636と驚異的な数字を残した。
「2試合ヒットが出てなかったので1打席目に出てホッとした。いい勢いでいけた」と語り、「全勝してしっかり日本のプライド持ってやろうというところで、最終的に勝てて良かった」と安どの色をにじませた。
東京ドームでの戦いに「ここから本番。次の初戦をしっかりとりたいと思います」と力を込めた。