楽天に激震 田中将大を保留者名簿に記載せず退団へ 球団発表「協議の結果」と説明 本人は「新たなチームを探す」減額制限を超える提示で決断

 楽天は24日、田中将大投手を来季の保留者名簿に記載しないことを発表した。自由契約選手として公示され、退団する見通しとなった。

 球団はリリースで「協議の結果、11月30日提出予定の契約保留者名簿に記載しないこととなりました」と説明した。田中は21年1月にヤンキースから2年契約で復帰。先発ローテの一角として奮闘したが、同年、22年と2桁勝利には届かず。オフには減額制限を超える年俸で再契約を結んだ。23年は11年ぶりとなる開幕投手を務め、オールスターに出場するも規定投球回には届かず。今季はわずか1試合の登板にとどまっていた。

 田中は自身のユーチューブチャンネルで「楽天イーグルスとは来季の契約を結ばずに、新たなチームを探すことに決めました」と語った。「ファンのみなさん、イーグルスで日本一になることを目標に、日本一になりたい一心でプレーしてきました。この4年間でその目標がかなわず残念です」と語り、「どんな時も信じて温かいご声援をくださり、支えてもらいました。感謝しています。ありがとうございます」とファンに感謝の思いを伝えた。

 今後については「まだ何も分からない状態ですけど、今は良いトレーニングを積むことができています。来季は今年投げられなかったブン、さらにしっかりと投げて戦っていきたいと思っていますので。結論が出たときに、またこの場で自分から皆さんへ報告させて頂きます」と語った。

 また楽天サイドは石井一久SDがオンラインで会見し、経緯を説明。「契約内容なので守秘義務はあるけど、減額制限を超える減俸を提示して選手の同意が得られなかった場合は、保留者名簿に載せられなかった」と説明した。

 厳しい提示にならざるをえなかった理由については「みんなしっかりと成績を出せた人、出せなかった人は判断しないといけない。減額制限を超えてしまうけど、田中選手はウチにとってすごく必要なプレーヤーで創設以来貢献してきてくれた。ただ減額制限を超えてしまったので、田中選手の判断を聞きたいと言うことで協議はしてました」と石井SD。「最後は本人から自由契約にしてほしいということだった」と明かし、「長年貢献してくれたのでそこは尊重して欲しい」と語った。

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