激震の楽天 田中将大はなぜ退団?野球協約第92条に減額制限明記 同意が得られなければ「保留権を放棄しないといけない」石井SD説明

 楽天の田中将大投手が今季限りで退団することが決まった。石井一久SDはオンラインで会見を開き、減額制限を超える提示を行ったことで、本人から自由契約の申し出があったことを明かした。

 プロ野球選手の年俸については、野球協約第92条によって減額の上限が設定されている。「上限を上回る場合でも選手の同意があれば契約を締結することができる」とある一方で、制限を超える大幅なダウンに納得できない場合、選手が自由契約を選択することができる。

 年俸の減額制限額はその年度の年俸が1億円を超えている場合は40パーセントまでで、1億円以下の場合は25パーセントまでとなっている。田中将の今季年俸は推定で2億6000万円。石井SDは日本シリーズが終了する段階で田中将サイドに提示を伝え、協議を行ってきた。

 「選手の同意をえられない場合、球団は選手に対して保留権を放棄しないといけないので。そういう流れで田中選手とは自由契約になった」と説明したSD。今季の登板がわずか1試合に終わったということもあり「大幅に減超したのは事実です」と明かした。

 田中は21年1月に楽天と推定年俸9億円の2年契約で復帰、ここから4年で6億4000万円の減額となっていた。球団からはさらなるダウン提示がなされ、「最後は本人から自由契約にしてほしいということだった」と説明した。

 いったんは自由契約となるが、残留の可能性も残されている。「ルール的にはあるので、それはもちろん可能なことですし、そうなればすごく嬉しいことですけど。ただ今後、どんなことがあっても球団としてバックアップしていきたい」と語った石井SD。「彼も熟考した中での決断だったと思うので、それは長年貢献してくれたので尊重してあげたいなと思います」と右腕の心境もおもんぱかった。

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