高木豊氏 楽天退団の田中将大に厳しい見解「36歳で年間5勝の投手、非常に難しい」「1億は出せない」 獲得するなら「投手が監督のところが」
元DeNAヘッドコーチで、野球評論家の高木豊氏が25日、自身のYouTubeチャンネルを更新。楽天を自由契約となることが決まった田中将大投手(36)について、「成績を見ると、はっきり言わせてもらうと、4年で20勝。勝ち越したことがない。2桁勝ったこともない。負けが先行していて、年間5勝の投手。36歳で5勝の投手をとる球団があるかというと非常に難しいかなと」と、楽天復帰後4年で20勝33敗という結果に、厳しい見方を示した。
「田中マー君というブランドを考えた時に全然価値はあるという球団が出てくれば、契約には至ると思うけど。そこで年俸どうするかという話だよね。9億からずっと下がってきてる。1億は出せないと思うんだよね。それだったら若手でローテーション与えて、5勝の投手作った方がいいというような。普通だったらそう考える。素直に考えると厳しい状況には追い込まれてるよね」と、分析した。
日米通算200勝まであと3勝という点に「辞めれないだろうな。これはぜひともしたいだろうしね」としつつ「ただ、マー君みたいな大物がチームに入って、投手陣の中に入るとバランスが崩れたりするっていうか、そういうことも考えられる。非常に難しいと思うよ。これから調査が入ると思う。各球団いろんな。本当に投げれるっていうのであれば、獲るだろうし、やっぱり難しいぞとなればあんまり契約してくれるところはないかもしれないね」と、首をひねった。
先発にこだわるかどうか、年俸などもポイントに挙げ「日米通算200勝まであと3勝ということもある。リリーフでも勝てないということはないけど、やっぱり先発で成し遂げたいというね。わがままはいえない状態ではあるだろうけど。単純に野球を続けたいのか、200勝にこだわってるのか、大事なポイントだと思う。真摯(しんし)に続けたいなら契約しましょうかとなるかもしれない。ただ、お金のことで折り合いが付かなかったわけだから、どれくらい要求してるのか。気になるところ。リリーフができるような年でもないしな。36でしょ。相当キツイよね。抑えも苦しいかもわからんな」と、見解を示した。
その上で「投手が監督のところがみたいって思うんじゃないかな。なんか甲子園が合う気がする」と、予想した。
楽天の石井一久SDは減額制限を超える提示を行ったことで、本人から自由契約の申し出があったことを明かした。プロ野球選手の年俸については、野球協約第92条によって減額の上限が設定されている。「上限を上回る場合でも選手の同意があれば契約を締結することができる」とある一方で、制限を超える大幅なダウンに納得できない場合、選手が自由契約を選択することができる。