広島商が収穫の準V 無敗の横浜追い詰めた! 4点ビハインドも粘り発揮、最終回1点差まで追い上げる
「明治神宮野球大会・高校の部・決勝、横浜4-3広島商」(25日、神宮球場)
決勝が行われ、大学の部は青学大が創価大に快勝し、史上5校目6度目となる4冠を達成した。広島からドラフト1位指名を受けた佐々木泰内野手(21)は、左肩脱臼の影響で出場機会はなかったものの、主将としてチームを鼓舞した。高校の部は初出場の広島商が横浜に惜敗し準優勝。横浜は27年ぶり2度目の優勝を飾った。
驚異の粘りを見せるも、頂点まであと一歩届かなかった。広島商・荒谷忠勝監督(48)は接戦を振り返り、「やるべきことをきっちりやれば、こういう展開になると選手も分かったと思う。この場に来られたということが一番の収穫」と前を向いた。
二回までに4点を奪われるも、ここから真骨頂を見せた。七回、3失策につけ込み、無安打で2点差に迫ると、九回にも1点を加えるなど、秋の新チーム結成以降無敗の横浜を追い詰めた。
春夏通算7度の甲子園V経験がある同校。初出場の神宮大会で、伝統の堅実な野球を存分に発揮し、2勝を挙げた。主将の西村銀士内野手(2年)は「強いチームに勝てたというのは自信にしたい」とうなずいた。
春に向け「やっとスタート地点に立てたという気持ちでいる。いいところは自信にして、課題をしっかり見直したい」と指揮官。発展途上のチームが確かな収穫を手に、冬を迎える。