中日戦力外の左腕 トライアウト経て故郷の社会人クラブチームに加入 元プロの亀沢監督が獲得決断
岡山の社会人野球クラブチーム・ショウワコーポレーションが、今オフに中日から戦力外通告を受けた福島章太投手(22)を獲得することが26日、分かった。
同投手は14日にZOZOマリンスタジアムで開催されたNPB・プロ野球12球団合同トライアウトに参加。元巨人の陽岱鋼外野手には四球だったが、西武を戦力外の高木渉外野手を変化球で見逃し三振に仕留めた。
トライアウトを視察し、投球を見守った元プロ野球選手の亀沢恭平監督は「地元の選手でもあるので期待している。まだ若いし、伸びしろもある」とサウスポーの獲得を決断した。
福島投手は2020年度ドラフト4位で中日に入団。ケガもあり育成選手になったが、再び支配下登録選手となり23年には1軍でプロ初登板も果たした。今季は1軍登板がなく、戦力外通告を受けた。
トライアウトでの登板後には「体的にも年齢的にもまだできると思っている。野球が好きなので続けたい」と、NPBにこだわらずユニホームを着続けることを願っていた。
岡山県北の美作市を拠点に活動するショウワコーポレーションは、岡山出身の元プロ野球選手、亀沢監督が就任して来季で4年目を迎える。都市対抗野球大会優勝、全日本クラブ野球選手権大会優勝、プロ野球選手輩出の三大目標を掲げているが、23年は全日本クラブ野球選手権で初優勝。社会人野球日本選手権大会にも出場した。
さらなる高みを目指し、昨オフはいずれも楽天から戦力外通告を受けトライアウトに参加していた高田萌生(26)、福森耀真(27)、引地秀一郎(24)の3投手を獲得した。
亀沢監督は「プロで教わったことを選手に伝え、選手も言われたことが分かるようになっている。プロ野球経験者が一緒にプレーすることで他の選手もついてきてくれることを期待している」と左腕の加入でチーム力向上を願った。