DeNA日本一パレード30万人熱狂 三浦監督「26年ぶりにこの景色を見られて最高の気分」牧「新しい1ページ」
26年ぶりに日本一を達成したDeNAの優勝パレードが11月30日、神奈川・横浜市内で行われた。沿道には約30万人のファンが詰めかけ、三浦大輔監督(50)、牧秀悟内野手(26)ら選手、コーチらは、新港ふ頭「横浜ハンマーヘッド」から本拠地・横浜スタジアム至近の「日本大通り」まで約1・5キロで熱狂と歓喜に包まれた。三浦監督は「すごいパワーをもらった」と喜びを全身で受け止めた。
雲ひとつない晴天。まるで誇り高きV戦士たちを祝福しているかのようだった。青いジャケットに身を包んだ南場智子オーナー(62)は天を見上げた。「ベイスターズブルーにぴったりな澄み切った青い空、そして横浜の海。夢のような幸福な気持ちです」。絶好のパレード日和のもと、三浦監督は同オーナーとともにオープンカーに乗車すると、選手らの乗る3台のバスを先導し、愛する横浜の街の熱狂をかみしめた。
沿道を埋め尽くした人、人、人…。「98年以来、26年ぶりにこの景色を見られて最高の気分。本当に感動しました。たくさんの方から『ありがとう』という言葉をいただいた。皆さんと一緒に戦ってきて、本当に良かったなと思っています」。三浦監督は、飛び交う大声援に360度余すことなく手を振って応えた。
大歓声に笑顔、感涙があふれていた。1998年の日本一から26年という年月が流れている。故人の遺影を掲げ、喜びを分かち合うファンの姿にも胸を熱くした。指揮官は「2024年は見られなかった方も、天国から見守ってくださっている、応援してくれているんだなという思いをさせていただきました」と感慨をにじませた。
98年に誕生した牧も、オールドファンから脈々とつながる熱気に頬を紅潮させた。「26年間待っていた皆さんにはまず『ありがとう』って言いたいですし、新しい1ページにできたので、新しい世代に入っていきたいなと思っています」。“黄金時代”を予感させる頼もしい言葉も口にした。
頂点に立つことでしか得られないエネルギーを体中に浴び、三浦監督は30万人に約束した。「このパワーを、来年のリーグ優勝に向けて、また同じ舞台で日本一になりたい。もっともっと盛大に皆さんと喜びを分かち合えるように、頑張っていきたいと思います!」。来季こそリーグV達成をかなえる。悲願成就への思いを、強く胸に刻んだ。