ＤｅＮＡ・中川颯投手が６日、神奈川・横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、９５０万増の１６００万円でサインした。（金額は推定）

　昨季限りでオリックスを戦力外となり移籍。シーズン序盤は先発、後半戦からは中継ぎとして頭角を現し、２９試合登板で３勝０敗１セーブをマークした。貴重なアンダースロー右腕はポストシーズンでも存在感を見せ、火消しの場面で好救援。チームの２６年ぶり日本一への欠かせないピースとなった。

　中川颯は「最初は先発で思うような結果がなくて、けがで一度離脱して、リリーフに復帰して。いろいろな場面で投げさせてもらって、日本一になれて、少しは貢献できたのかなと」と充実の１年を振り返った。

　昇給分での自身へのご褒美を尋ねられると、「スーツをつくりたい」と即答。この日に着用していたスーツは成人式の時にあつらえたものだといい、「ちょっとパツパツで」と苦笑いした。

　野手顔負けの打撃センスの持ち主で、今季はプロ初本塁打もマーク。打撃の査定もアップにつながっているのかとの問いに、「一応、はい」と笑みを浮かべて明かした。

　来季について、球団からは、持ち前の打撃力を生かし先発でのプランも視野に入れているとの話があったという。「どんな場面でも投げるつもりですし、去年、拾ってもらったことを忘れないで、横浜のために腕を振っていきたい」と意気込みを語り、「今年、投手としてのポジションをほぼほぼ経験させてもらったので、今年の経験は大きい。改善点を見つけて（両方の）準備していきたい」と話した。