プロ野球選手会が誹謗中傷対応報告 示談や侮辱罪などでの告訴事例の一方、プラットフォーマーの対応遅滞などで泣き寝入りケースも
プロ野球選手会は6日、今季の選手に対する誹謗中傷行為への対応と、今後の取り組みについて報告した。選手会では脅迫や誹謗中傷に悩む選手に対してのサポートを実施し、選手が望む場合には情報開示手続きなどを実施し、経過を発表してきた。これまで示談が成立する事例や、侮辱罪などでの告訴受理に至る事例、現在も交渉中の事例などがあった中で、課題として「シーズン中の選手が民事・刑事含め、情報開示手続きに対応する際の負担」、「違法投稿であることが確認されたにもかかわらず、X Corp.Japan株式会社をはじめとした各プラットフォーマーの対応遅滞や技術的な問題により投稿者の特定にまでは至らず、被害を受けた選手が泣き寝入りしなければならないケースも存在する」、「ダイレクトメールなどで行われた脅迫や侮辱事例に対しては警察へ対応を依頼するなどの投稿者の特定に向けた努力はしているものの、対処に相応の時間と負担がかかる」などが挙げられた。
選手会としては来季も悪質な誹謗中傷に対して厳正な処置を実施するとし、ダイレクトメールによる脅迫や侮辱の相談には弁護士が運用する対策用アカウントから警告措置などを実施することなどを確認した。