楽天は６日、ヤクルトから今野龍太投手（２９）を金銭トレードで、さらに自由契約となっていたミゲル・ヤフーレ投手（２６）の獲得を発表した。今季リーグワーストの防御率３・７３だった投手陣の整備へ戦力を補強した。

　古巣復帰となった。今野は１９年まで楽天に在籍。戦力外でヤクルトに移籍後、２１年には６４試合に登板するなど一気に飛躍。今季はわずか６試合の登板にとどまっていたが、石井一久ＳＤ（５１）は「場数を踏めたし、いろんな経験をして成長できた。必要とされる選手としてステップアップできた」と評価。「ブルペンの層を厚くしてほしい」と期待を寄せた。

　ヤフーレは今季５勝１０敗、防御率３・３４の成績だったが、１２９回１／３を投げた点を評価。「先発の食べないといけないイニングをやってくれると思う。タイプ的にもゴロピッチャーだし、安定感を持って投げてくれると思う」と期待した。

　３年連続Ｂクラスからの巻き返しへ、今後も投手野手問わず外国人選手の補強は進める考え。石井ＳＤは「来年はチャレンジの年になると思う。しっかりバックアップしていきたい」と語った。

　◆ヤクルト・小川ＧＭ「（楽天から）かねてそういう強い要望があった。試合数や登板機会（の減少）もあって、彼の古巣でもあるしというところで決断した」

　◆今野龍太（こんの　りゅうた）１９９５年５月１１日生まれ、２９歳。宮城県出身。１７８センチ、８６キロ。右投げ右打ち。投手。岩出山から１３年度ドラフト９位で楽天入団。プロ初出場は１４年８月２０日・日本ハム戦。１９年オフに戦力外通告を受けてヤクルトへ。２１年には自己最多６４試合で７勝１敗２８ホールド、防御率２・７６でリーグ優勝と日本一に貢献した。