出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が９日、オンラインによる非公開で開催され、今季２６年ぶり日本一に輝いたＤｅＮＡは虎の“ハマチ”を釣り上げた。９日に行われた現役ドラフトで阪神から浜地真澄投手（２６）を獲得。悲願のリーグ優勝へ、弾みがつく補強となった。

　浜地は高卒６年目の２２年にブレーク。中継ぎで５２試合に投げ、１勝３敗２１ホールド、防御率１・１４をマークした。昨季は３０試合、今季は１８試合登板にとどまったが、リーグ屈指のブルペン陣の壁に阻まれた形で右腕の実力は申し分ない。

　浜地は阪神球団を通して「入団以来、監督・コーチをはじめとしたスタッフの方々、チームメート、そしてファンの皆さまに支えていただいて今があるので、タイガースというチームがすごく好きでしたし、離れることへの寂しさはあります」と名残惜しい気持ちを明かしつつ、「横浜ＤｅＮＡベイスターズは日本一になり、競争も激しいチームですので、その競争に割って入ることができるように、新たな気持ちでまた頑張っていきたいと思います」と新天地にかける熱い思いを寄せた。

　今季２８試合に登板した佐々木は昨年の現役ドラフトでロッテから加入。守護神・森原や、下手投げの中川颯も移籍組で、再起を図るには絶好の球団と言える。実家は１８７０年創業の老舗の蔵元「浜地酒造」。名物の甘酒パワーとともに、心機一転、横浜で復活を遂げる。