ヤクルト・北村拓が現状維持でサイン 現役ドラフト移籍1年目は「思い描いた感じとは違った」 被災した故郷・石川へ来季は「輝き」約束
ヤクルト・北村拓己内野手が11日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1700万円でサインした。(金額は推定)
北村拓は今季を「1年目で思い描いた感じとは違った」と振り返り、「そこはすごく悔しかった」と唇をかんだ。代打での準備の仕方に難しさを感じながら、「代打とかでいくことが多くて、対投手とよりも対自分の部分で悩んでいたという部分においては本当に勝負できていなかったというのが今思うとあったので、そこは自分の力不足でこうなったと思います」と原因を分析した。
今年元日には能登半島地震が起きた。石川県金沢市出身の北村拓は「元旦の日からああいうことが起きて、たくさんの方々が被災してつらい思いをされた。元気や勇気を与えたいと思ってスタートした1年だったので」と悔しさは募り、来季への巻き返しを約束。
色紙には「輝く」と書き、「活躍してたくさんヒーローインタビューを。ヤクルトで活躍して、元気を与えられるように、来年は輝きます」と決意。「数字でいうとホームランは2桁を打ちたいし、打率でいうと3割が目標としてはある。でもそういう数字を決めるよりも、もう全部打ちたいです」と覚悟を言葉にした。
昨年の現役ドラフトでヤクルトに移籍して1年目を迎えた今季は、48試合に出場。7月6日には古巣・巨人戦で移籍初本塁打を記録した。それでも打率・125と結果を残すことができず、9月6日に2軍降格となってシーズンを終えた。