ＤｅＮＡ・山本祐大捕手が１３日、神奈川・横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、２３００万円から３１００万増の５４００万円でサインした。（金額は推定）

　山本は今季、１０８試合に出場し、打率・２９１、３７打点、５本塁打をマーク。９月１５日の広島戦（マツダ）で右手首に死球を受け骨折し、戦線離脱で惜しくも規定打席到達はならなかったものの、キャリアハイの数字を残した。ベストナインとゴールデングラブ賞の２つのタイトルも獲得した。

　会見に出席した山本は「もう少し上がるかなと思ったんですけど」と苦笑い。「（球団からは）規定打席に到達しなかったことが大きいと言われた。率直にすごく悔しかったです」と説明し、「来年また頑張りたいなと思います」と来季へ気持ちを向けた。

　とはいえ、正捕手の座を揺るぎないものとし、大きく飛躍した１年となった。「今シーズンは波が少なかったというところが良かった。精神的にも安定していたし、チームが勝つために自覚みたいなものが自分の中で芽生えたシーズンだった。それがより結果にも表れた」と山本。

　シーズン中、同学年の牧に、試合中の態度について叱責されたことも明かし「４月始めくらいに、牧が怒ってくれた。『祐大は見られる側なんだから』と。『自覚して行動していかないといけない』と牧に言われたことが自覚につながった」と仲間への感謝も口にした。

　昨オフまで尊敬する阪神・梅野のもとで自主トレを行っていたが、今オフから卒業する。「甘えることなく、自分で自分のことをはやらないといけない」と“巣立ち”を決意した。

　「来年は、試合にずっと出続けながらチームを優勝させることができたらと思います」。来季への意気込みを語った。