元ＤｅＮＡヘッドコーチの高木豊氏が１６日、自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを更新。巨人が獲得調査に乗り出していることが明らかになった楽天を自由契約となっていた田中将大投手について言及した。

　「２００勝を達成できる場ができる。田中マー君にとっても大きなこと。（年俸提示は）５０００万円以上となっているけど、マー君はお金じゃないと思う。必要とされるかどうか。そういう意味ではいい球団に手を差し伸べてもらった」と評価。「巨人がプロ野球界の盟主といわれるように何とかしてあげようという気骨のある決断をしたと思う」と、巨人の動きを称賛した。

　田中が加入した場合の効果について「菅野が抜けるということで、菅野の存在感が大きかった気がする。高梨が最年長で３２歳。若手に近い感覚。それと比べると菅野の存在は実績も含めて飛び抜けた状態。そういう存在がいなくなる。マー君という存在に注目したんじゃないかな。ダルビッシュも言ってたけど、誤解されてる部分が大きい、と。本当にいいやつだしって。あれだけ成績を残してくるやつで、悪いやつはそんなにいない。純粋に野球が好きな人が多い。そんな中で小学校以来チームメイトになる坂本勇人がいる。なんかドラマになりそうな。坂本も厳しい巨人で育ってきてるし、ずっと注目されながらきてるし。新たに巨人を知るわけだけど、これも人生にとってのすごくいい勉強になると思う。そういう価値をみてほしい。だてにあれだけの素晴らしいＯＢを出している球団ではないし、やっぱりそれなりに何かあるよ。何かをつかんでほしい。縁が深いんだろうね。腐れ縁ってよく言うけど。回り回ってね」と、期待を込めた。

　日米通算２００勝まであと３勝に迫る中「（ライデル）マルティネスをとって、大勢、ケラー、バルドナード、高梨、船迫、泉とかもいる。こういう人間がバックアップにいるんだから、マー君が５回まで全力でいったら、そら勝てると思うわ。生き様をしっかりみせてもらいます」と、達成に太鼓判を押した。