プロ野球選手会が球界再編20年の節目にシンポジウムを実施 当時の選手会長古田氏 衝撃の舞台裏を明かす
日本プロ野球選手会は17日、球界再編20年の節目として「ファンも選手も球界の一員です ~あの時何が変わり、何が変わっていないのか」と題したシンポジウムを実施した。
2004年6月に近鉄球団が発表したオリックスとの合併、パ・リーグが5球団となる衝撃の中で、もう1つの合併、1リーグ化などの動きが起こった。性急な再編に異を唱える選手会と再編を進めるNPBが対立。最終的に選手会がストライキを決行し、当時は社会問題となった。
元日本プロ野球選手会会長の古田敦也氏(ヤクルト元監督)や元近鉄選手会長の礒部公一氏、元オリックス選手会長の三輪隆氏や現選手会の会沢翼会長(広島)、阪神元球団社長の野崎勝義氏らも出席した。
近鉄とオリックスの合併が公になった際は当時の古田選手会会長が「1年間ぐらい凍結できないのか。ファンに説明しなくていいのか」と経営者側と激論を交わしていたことを明かした。
こうした経緯もあってか、古田氏は野崎氏からシンポジウム開始前に「(経営者側に)古田君はよく嫌われていたよ」と事実を打ち明けられた舞台裏を明らかにし、苦笑いを浮かべていた。