新庄監督で躍進の日本ハム「今は練習しちゃいけない時代」筋肉系の故障が少なかった今季 八木Cが田尾氏に説明「データも出ていて」
初代楽天の監督で野球評論家の田尾安志氏が21日、自身のYouTubeチャンネル「TAO CHANNEL」を更新。日本ハムの八木裕打撃コーチをゲストに迎え、2位に躍進した秘密を解き明かした。
キーワードとなったのは「練習」について。八木コーチが「今の時代は練習しちゃいけない時代ですよ」と田尾氏に説明すると、思わず「えっ!?」と言ってのけぞった。
その真意を「シーズン中に練習量をコントロールしていかないと失速したり、ケガしたりするんですよ」と説明した八木コーチ。「そのデータもきっちり出ていて。除脂肪体重が2、3キロ落ちてくると、調子も悪くなったり、ケガもしやすくなる。筋肉量が減ってるんですね」と明かし、「そうならないように練習量をコントロールする。ウエートトレーニングをコントロールする。食事をコントロールする。それを選手各自がやるので」と現場の内幕を語った。
「ファイターズは先を行ってると思います」と語り、「だからファイターズの選手ってほとんどケガしないんですよ。突発的に打球が当たったりとか、ねんざしたりとかはあるんですけど、肉離れとかはないんですよ」。こう説明すると、田尾氏も「それは大事。それが大きな戦力ですよ。ケガしないというのはね」と納得。「このチームで野球をやりたいと思うようになってきた」と率直な心境を明かした。
プロ野球では以前から、体重の減少が故障の原因や不振の要因になると研究されてきた。特に新人選手はレギュラーシーズンで5キロ前後、多重を落とすケースもある。そのため食事量を徹底するなどの対策がトレーナーから指導されていたが、実際に日本ハムではデータとして選手に提供されているという。
来季に向けて「新庄監督が辞めるって言っちゃうかもしれないけど、我々も選手も優勝したい。その一心」と語った八木コーチ。他にも期待する選手や、新庄監督の言葉でコーチ陣にかかるプレッシャーなどを赤裸々に明かしていた。