巨人・岡本和 来季どこでも守る 新生チームのためポジション「こだわりない」今オフの大補強歓迎
巨人の岡本和真内野手(28)が21日、球団が進めるオフの大補強を歓迎した。この日は「Alpen TOKYO」で開催されたBASEBALLイベントに出演。新チームの戦術にフィットするように一塁、三塁、左翼と、今季以上に幅広く準備する覚悟も語った。
今オフは補強の手を緩めない。今月16日、中日を自由契約となったマルティネスの獲得を発表。楽天を自由契約になった田中将にも、獲得オファーを出し基本合意に達した。さらに同月17日にはソフトバンクからFAで甲斐を獲得。翌18日には新外国人・キャベッジとの選手契約を発表した。
ビッグネームの続々加入も、在籍10年の4番は「普通」と表現。「すごく待ち遠しい。いい選手を求めるのは普通のこと。一緒に強いチームを作れるように僕たちも頑張りたい」と続けた。4番の自覚がにじむコメントだが、随所に岡本節も健在。「ライデルは同い年ですし、優しい」と話すと、その理由について「ベビーフェースじゃないですか」とうなずいた。
今季は一塁でゴールデングラブ賞を獲得。21、22年は三塁で受賞歴がある。先発出場は一塁で100試合、三塁で28試合、左翼で15試合。イベントで希望のポジションについて「一塁と三塁、半々くらいで」とし、「こだわりはない。(左翼も)全部、練習して言われたところでやりたいです」と柔軟に対応する覚悟を語った。目標はリーグ連覇、日本一。新戦力と一丸で身を粉にして戦う。
◆巨人軍の大補強 今オフの巨人は大補強を敢行中だ。FA権を行使した大山悠輔内野手(阪神残留)、石川柊太投手(ソフトバンクからロッテ移籍)の獲得には失敗した一方、既に中日を自由契約となったライデル・マルティネス投手、ソフトバンクからFA権を行使した甲斐拓也捕手の獲得に成功。マルティネスは最多セーブ2度でNPB通算166セーブ。甲斐は育成から這い上がりソフトバンクの正捕手に定着した2017年以降で3度の優勝に貢献した。さらに日米通算200勝へ残り3勝に迫る田中将大投手(楽天自由契約)の獲得も確実視。ビッグネームの補強を進めている。