巨人は２５日、東京都内のホテルで、楽天から自由契約になった田中将大投手（３６）の入団記者会見を行った。背番号は「１１」に決まり、年俸１億６０００万円プラス出来高払いの１年契約。（金額は推定）

　会見終盤で東北のファンについてメッセージを求められると「イーグルスで１１年、プレーをしてたくさんのイーグルスファンの方々に支えて頂きました。こういう形でチームを去ることになりましたけど、感謝の気持ちは変わりませんし」と語った。その上で「イーグルスの田中将大ではなくなりましたけど、これからも田中将大のことを変わらず応援して頂けたらと思いますし、これからプレーする姿も東北のファン、イーグルスのファンに見せられるように頑張らないといけないなと思います」と力を込めた。

　田中将は右肘のクリーニング手術明けだった今季登板は１試合のみ。プロ１８年目で初のシーズン未勝利に終わり、推定年俸２億６０００万円から大幅な減額提示を受けた。推定で５０００万円の提示とみられ「実質、居場所はないんじゃないかと」と自由契約を選択していた。

　日米通算２００勝まで残り３勝。会見冒頭では「３勝で終わるつもりはありません」と力を込め、移籍を決断した理由について「やりがいを感じたい。ジャイアンツからお声がけがありうれしかったです」と率直な気持ちを明かし、「一番熱くお声かけして頂いた。迷うことはなかった」と心境も吐露した。