田中将大 背番号11を選んだ理由は「真っ先に斎藤雅樹さんが思い浮かんで」「これも何かの縁」【会見一問一答全文】

 巨人は25日、東京都内のホテルで、楽天から自由契約になった田中将大投手(36)の入団記者会見を行った。契約は年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約。(金額は推定)

 阿部監督が同席する中、背番号は11と発表。選んだ理由について「すごく好きな投手だったので、真っ先に斎藤雅樹さんっていうのが思い浮かんでですね、これも何かの縁なのかなっていう風に勝手に思って、11番でプレーさせていただくことになりました」と明かした。

 以下、会見での一問一答。

 (始めに田中将からあいさつ)

 「この度、読売巨人軍と契約をさせていただきました、田中将大です。子供の頃からファンだったジャイアンツのユニホームを着ることができるというのは、非常に光栄に思っております。いろいろ残り3勝だというところをフォーカスされますけども、自分としては3勝で終わる気持ちはありませんし、一つでも多くチームのために、勝利に貢献したいと思っております。そして、自分自身のこれまでのいろいろな経験というものを若い選手たちにも伝えていきたいと思っております。競争は激しいと思いますけども、自分自身まだまだできるんだという証明をしたいと思っています。よろしくお願いします」

 (続いて阿部監督があいさつ)

 「みなさん、年末のネタがない中、今日は最高のネタを提供できて良かったです(笑)。今、本人から言葉が出た通り、3勝で200勝というのがフォーカスされていますけども、そうではなくね、2桁勝つつもりで、まだまだできると僕も信じて獲得に乗り出していただいたので、ぜひ、やってくれると信じていますので、それだけです。以上です」

 (質疑応答へ移り)

 -田中選手、今の気持ちは?

 「とても嬉しいです。もうそれが率直な気持ちです」

 -ジャイアンツへというのはどういった思い、決意があった。

 「自分としてはやはりやりがいというところを感じたいっていうところで自由契約となっておりましたけども、そんな中、ジャイアンツの方からお声がけをいただいてですね、それはすごく大変嬉しかったです」

 -巨人へ決めた大きな要因

 「やはり1番熱くお声がけしていただけたので、もう迷うことはなかった」

 -吉村編成本部長へ。経緯は。

 「阿部監督の方から、田中選手の獲得に向けて話し合いを進めていく中で、非常にもう阿部監督以下、チームのね、現場の人たちもすごく、やっぱ彼の田中選手の実績だけじゃなくて、やっぱりその人柄、いろんなことに接するやっぱ態度とかも、色々こういい報告も受けて、私たちもそれに向けて、評価としては全く変わってないので、ぜひともジャイアンの一員になっていただきたいという形で、こういう形で実現できました」

 -阿部監督へ。どんなピッチャー。

 「やっぱり2013年に日本シリーズで、それがすごく印象に残っていて、そこからもう時は結構経ってますけど、その印象しか僕はなくて。やっぱりそのチームが勝つっていうために、その個、己を犠牲にしてでもね、最後ああいう登板してきたりとか、そういうね、熱い気持ちを持ってるピッチャーだと思ってますし、それをね、やっぱ今の若い選手が足りてないところっていうのは、僕はそう把握してるんで。そういうのもね、見て学んで、これから先ジャイアンツがずっと続いていくわけですから、そういうのをね、継承してってもらいたいがために、獲得に乗り出していただくようにお願いしました」

 -投手陣最年長になる。来シーズンの期待。

 「なんか色々うだうだ言われてますけどね。できるって信じてあげるしかこちらはできませんし、2桁勝って、ジャイアンツのユニホームも来て、一緒に日本一になるってことしかね、僕は考えてませんので」

 -田中投手へ。阿部監督の話を聞いて。

 「いや、僕もうだうだ色々言われてるのは、はい、知っているので(笑い)。もう本当、自分で証明するしかないと思ってるので、もう結果で恩返しできるように」

 -小学校時代のチームメートだった坂本勇人がいる。

 「想像もしてなかったですね。想像もしてなかったですけども、一緒のチームで同じユニホームを着てプレーできるっていうことはやはり嬉しく思いますし、昨晩ちょっとご連絡はさせていただいて、よろしくお願いしますと、色々教えてくださいと連絡はさせていただきました」

 -坂本からはどんな話が。

 「いや、もうこちらこそよろしくっていうところと、『本当にわからないことがあったら聞いてな』っていう風に言ってもらいました」

 -ジャイアンツ、セ・リーグの野球に関してはどんな印象。

 「ジャイアンツは、やはりもうプロ野球史の本当にもう先頭、ずっとこう引っ張ってこられているチームだという風に思っていますし、そういうチーム、そんな球団でこうプレーできることはもう本当、繰り返しになりますが、光栄に思いますし、嬉しく思います。セントラルの野球は初めて身を置くので、これからどんどん、どんどん知っていかないといけないという風に思っていますが、アメリカ時代を含めDHがないリーグに身を置くのは初めてなので、その辺もまた新たなチャレンジになると思うので、そこらへんも含めて、自分がこう、どういう形であれ、チームに貢献できるようにという風には思います」

 -プロ19年目、ジャイアンツの田中将大としての決意。

 「2024年シーズン、これほど、全て振り返って野球で何もできなかったシーズンというのは本当に初めてだったので、やはり、めちゃめちゃ悔しかったです。なので、2025年、やっぱりやり返したい気持ちはありますし、チームは変わりますけども、自分にできることっていうのを常に頭に置きながら行動していきたいなという風に思っています」

 -阿部監督へ。具体的に田中に期待する数字。

 「やっぱり先発でやってもらう以上ね2桁勝利だとか言いますけど、10勝10敗じゃどうしようもないんでね。とにかく貯金ができるピッチャーだっていうのは知ってますし、そういうピッチャーになってほしいなっていうのは、そうなってもらいます」

 -田中投手へ。今の監督の言葉を聞いて。

 「自分としても投げる試合は全て勝つ気持ちでやっていますし、10年以上も前の話ですけども、全て勝ってきたこともあるので。年齢を重ねて、もちろん衰えていって、その時に比べれば衰えていってる部分っていうのはありますけども、その分長くやってきたことによっての経験だったり、いろんな引き出しっていうものはその頃よりもあると思うので、1つでも勝利に結びつく投球ができればなというふうに思ってます」

 -背番号11。

 「ご提示をいただいて、その中で11という数字を聞いた時にですね、僕も子供の頃、ジャイアンツファンで、斎藤雅樹さんが投げている姿を見て、すごく好きな投手だったので、真っ先にその斎藤雅樹さんっていうのが思い浮かんでですね、これも何かの縁なのかなっていう風に勝手に思って、11番でプレーさせていただくことになりました」

 -楽天退団時もすごくいいコンディションでできているという話があった。今の状態は。

 「あれからちょうど1カ月ぐらいですか。経ちますけども、コンディションは その時よりも僕はいいという風に感じています」

 -200勝について今どのような思いがあるか。

 「ここ数年もうずっと聞かれて、ずっと答えて、ずっと達成できてないんで、いい加減クリアしたいなっていう(笑い)。はい、その気持ちですけども。そんな自分に対してもフラストレーション溜まるし、まあ一気に何個も勝てるわけじゃないので、まずはやはりその先発のローテーションに入っていけるように、競争に勝っていかないといけないと思いますし、そこからですね」

 -阿部監督へ。特にこの部分をチームに注入してほしいというのがあれば。

 「いや、もう注入しなくても、その投げてる姿だったり、そういうのを見てくれれば若い選手が何か感じるはずだと思いますんで、それだけで十分です」

 -阿部監督からいただいた言葉で印象的な言葉があれば。

 「阿部監督が取りたいという風に言っていただいてるっていうことを聞いていました。はい、そこだけです」

 -田中投手へ。野球へのスタイルなどで、これを機に新しく変えたいこととかは挑戦してみたいことはあるか。

 「チームは変わりますけども、自分のその投球だったり、そういうものを常により良くしていきたい、改善していきたいっていう思いでやっていて、このオフも様々なことを取り組んでいてですね。なので、何かこう、チームが変わったから、リーグが変わったからっていうよりは、今やはり取り組んでいることを形としてやっていた中で、また環境も変わってくる。コーチだったり周りの選手、若い選手から学ぶこともたくさんあるので、まずはやはりこう、練習と一緒にこうしてですね、僕もいろんなこう吸収して、また変化していけたらなという風には思ってます」

 -野球観含め阿部監督の印象。

 「これからしっかり勉強したいと思います(笑)。現役時代、対戦を実際にしたこともありますし、やはり捕手の方なので、やはりこう見ている景色というか、考えられていることがやはりこう周りよりも長けているんだろうなという風に勝手に思っております」

 -楽天のファンへ。

 「イーグルスで11年プレーをして、たくさんのイーグルスファンの方々に支えていただきましたし、こういう形でチームを去ることになりましたけども、感謝の気持ちっていうものはこれからも変わりませんし、大きく育てていただいたので、イーグルスの田中将大ではなくなりましたけども、これからも田中将大のことを変わらず応援していただきたいなという風にも思いますし、これからの、このプレーする姿っていうのも、しっかりと東北の皆さん、イーグルスファンの皆さんに届けられるようにしっかりと頑張らないといけないなという風に思います」

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