オリックス「九里選手がクリスマスにやってきてくれた」入団会見で異例のサンタコスプレ要望 笑顔で記念撮影に
広島からFA移籍したオリックスの九里亜蓮投手が25日、大阪市内で入団会見に臨んだ。フォトセッションではサンタクロースの帽子をかぶり、笑顔で記念撮影に臨んだ。
オリックスのユニホームを身にまとい、一通り記念撮影を行っていた九里。その後、司会者から「九里選手がクリスマスにやってきてくださったということで、クリスマスフォトセッション、スペシャルフォトセッションに行きます」とアナウンスがあった。
すると九里はサンタクロースの帽子をかぶり、すでにサンタコスをして待ち構えていた球団マスコットと一緒に記念撮影。自ら応援タオルを手に、笑みを浮かべた。入団会見でコスプレが求められるのは極めて異例。快く応じた右腕の人間性がにじみ出た瞬間だ。
「奥さんにコーディネートしてもらった」というスーツ姿に紺のネクタイで登場した九里は「広島東洋カープからきました九里亜蓮です。よろしくお願いします」とあいさつし、「少しずつ実感が湧いてきたなという感じ。来年からしっかり頑張らないといけないという身の引き締まる思い」と第一声を発した。
さらに「ここに入ってきてホテルに入ってから徐々に徐々にという感じで」と語り、決め手は「色んな話を聞く中でどんどん挑戦していく中でもっと野球がうまくなりたいという強い気持ちがあったので。たくさん話を聞きながら一緒に悩んでくれた家族と話をして。最後に自分が出した決断に対して快く。すごくありがたかった」と語った。
パ・リーグの印象は「ホームランを多く打てる打者が多い印象がありますし、パワーピッチャーが多い」と語り、大阪については「観光地が多いですし、来年は万博もある。すごいイベントがある地かなと思います」。新天地のキャンプへ「シーズンに向けてキャンプ初日からいい状態で入っていけるように」と力を込めた。
目標を問われると「イニングを投げていくのは強い意識を持っているので」と語り、「200イニングはなかなか達成できるものではないと思うのですが、そこをしっかり持って」。ファンに向けては「チームの勝ちに貢献できるように。今まで着ていた赤のユニホームから紺のユニホームに変わるので、似合うように」と決意を明かした。
九里は今オフ、保有していた海外FA権を行使。メジャーを含めた複数球団間での争奪戦となる中、11月下旬に「(メジャーは)話を聞いていく中で『厳しいかな』っていうふうに…」と断念。パ・リーグへの思いもあり、オリックス移籍を決断していた。