オリックス・九里が入団会見 目標は200イニング、紺色ネクタイで決意表明 総額4億円の2年契約
広島から海外FA権を行使し、オリックスに移籍が決まった九里亜蓮投手(33)が25日、大阪市内のホテルで入団会見に臨んだ。総額4億円の2年契約となり、移籍1年目の目標として掲げたのは、200イニング到達。球団カラーの紺色のネクタイ姿で決意を明かした目は、本気だった。(金額は推定)
「来年34歳のシーズンですけど、1年間なかなか200イニングを投げるピッチャーは少なくなっている。自分の中ではしっかりとした目標としてやっていきたい」
近年は投手分業制が進み、200投球回到達はまれだ。オリックスでは13年・金子千尋(現日本ハム2軍投手コーチ)が最後。34歳以上の投手の達成者は、オリックス球団では誰もいない。前身の阪急を含めれば、1986年に山田久志が38歳シーズンで到達していた。
九里がイニングにこだわる理由とは-。「イニング数を投げるのは、チームで信頼してもらって、次のイニングも任そうという形で積み上がっていくものなので」。誰よりもマウンドに立ち、信頼を勝ち取って投球回数を重ねることこそが美学。新天地でもイニングイーターの使命を果たす。
広島カラーの赤から、紺色のユニホームを来季から着用する。新背番号22をお披露目し「似合っていると言われるように、頑張りたいと思います」と笑顔のタフネス右腕が、大車輪の活躍を遂げる。