ソフトバンク 上沢直之が入団会見「簡単な決断ではなかった」古巣・日本ハムへの思いも「すごく悩んだ」背番号は「10」で4年契約

 元日本ハムの上沢直之投手が26日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。新天地での背番号は「10」で4年契約。会見場にはテレビカメラ7台に加え、報道陣約60人が詰めかけた。

 上沢は「こうして福岡ソフトバンクホークスに入団させてもらってうれしく思います」と語った。決断理由については「僕に対する役割であったり、ビジョンであったり、いろいろお話しさせていただいて、ホークスさんに心を動かされたのが一番です」と語った。

 悩みがあったかの問いには「それはもちろんありますし、簡単な決断では無かったですし、時間をかけて考えた。自分で決断したのでこの決断が良かったと思えるように」と語り、古巣日本ハムについて「ファイターズのみなさまには野球選手として育てていただきましたし。北海道のファンのみならず鎌ケ谷の時から声をかけていただいて。アメリカに挑戦できたのもファイターズのおかげ。すごく悩んだというか、簡単な決断ではなかった」と明かした。

 三笠GMは「本当にすごく苦しめられたピッチャー。素晴らしいピッチャー。我々としてはホークスに来てくれたらローテーションで力を発揮してくれるピッチャーと確信していましたし、日本にいたよりも経験を積んでいると確信をしましたので、積極的に交渉してきていただいきました」と説明。「ファイターズのイメージが強いですが、早くホークスに慣れてもらって」と期待を寄せた。

 会見終了後のフォトセッションではホークスの帽子をかぶせてもらい、ようやく白い歯をこぼした右腕。会見中は終始、表情が硬かったが、やや緊張がほぐれた様子だった。

 上沢は昨オフ、日本ハムからポスティングシステムを使ってMLBに挑戦。レイズとマイナー契約を結んだが、その後、レッドソックスへ移籍して2試合に登板。7月29日にメジャー40人枠を外れていた。

 上沢の去就については12年間在籍した日本ハムへの復帰か、ソフトバンク入団かで注目されていた。結果的には先発が補強ポイントで大型契約を提示したとみられるソフトバンク入りを決断した格好となった。

 11年ドラフト6位で入団した日本ハムでは通算70勝。18年には11勝、21年には12勝を挙げてエース格に成長した。日本ハム最終年の23年は9勝9敗、防御率2・96だった。背番号10はソフトバンクでは空き番号。22年までは阪神に移籍した大竹耕太郎が背負っていた。

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