侍・井端監督 先を見据えた岡本のプレミア招集見送り 「来ようとしていた」「気持ちだけで十分」
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(49)が、デイリースポーツの新年インタビューに応じた。巨人・岡本和真内野手(28)が昨年11月の「プレミア12」を出場辞退した舞台裏を明かし、同選手への変わらぬ信頼を示した。
日本を代表する大砲への期待や信頼は全く揺るがなかった。昨年11月の「プレミア12」では4番の最有力候補だった岡本和が、腰痛のため出場を辞退した。
井端監督は当時を振り返り「本人と話をした。ジャパンに対しての思い入れが強い。岡本が(日本代表のメンバーとして)来ようとしていた」と舞台裏を明かす。ただシーズンが終わったばかりの時期で、疲労の蓄積を考慮しても無理はさせられなかった。
故障を抱えながら“志願”してきた熱い思いに対しては感謝しつつ、招集は見送った。「将来ある人間ですし。気持ちだけで十分。その気持ちがあれば来た時に十分、やってくれるんじゃないかと思ってます」。打線が破壊力を欠き、結果的に決勝で敗れた。ただ26年には同じく連覇を狙うWBCが控える。日本球界のためを思い、侍指揮官が下した重い決断だった。