巨人育成6位・竹下 「馬淵の舎弟」ベルトにこっそり刺しゅう「お守り代わり」 持ち味長打力で支配下目指す
巨人の育成ドラフト6位・竹下徠空(らいあ)内野手(18)=明徳義塾=が8日、川崎市のジャイアンツ寮に入寮。「お守り代わり」という黒い野球用のベルトを披露した。
黒い糸で「馬淵の舎弟」という刺しゅうが施されているベルトは恩師・馬淵史郎監督(69)へのリスペクトを込めたもの。「中学の時、監督さんが『自分についてきたらプロの世界に入れてやるからついてこい』と言っていただいたので、このベルトを巻いて野球に取り組んでいた」と明かした。
高校2年の時、こっそり刺しゅうを入れた。今でも「(馬淵監督は)知らないです」と言う。そんな恩師の教えを「一番身についたのは人との関わり方とかコミュニケーション能力の向上という部分。プロ野球生活でも生かしていきたい」と話す。
身長183センチ、体重98キロの巨漢は「当たった時の長打力はだれにも負けない」と自負する。現在は左手有鉤骨骨折を手術した影響を残すが「治ってからバット振り込んで、2年目くらいから支配下に登録されるように」と誓う。部屋に飾るベルトを見れば「監督さんおるなって感じ」。プロ入りに導いた恩師を感じながら、挑戦する。
◆竹下 徠空(たけした・らいあ)2006年11月12日生まれ。18歳。島根県大田市出身。183センチ、98キロ、右投げ右打ち。内野手。大田二中から22年に明徳義塾に入学。1年生の秋から一塁の定位置をつかみ、強打の4番としてチームをけん引。3年夏には甲子園出場を果たしてベスト16入り。24年度育成ドラフト6位で巨人に入団した。