楽天・ドラ1宗山 「世界を見て」明かしたメジャーへの野望 鳥谷氏「(自分より)イケメンですから」 教えを胸に
「NPB新人選手研修会」が10日、都内のホテルで行われ、楽天のドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=が「世界を見て」とメジャーへの野望を明かした。元阪神、ロッテの鳥谷敬氏(43)の講義を受けて、長期的な目標を設定。遊撃手として記録を持つ大先輩の背中を追いながら、挑んでいく覚悟も語った。
真っすぐな瞳で宗山は聞き入った。遊撃手として大先輩の鳥谷氏から直接聞く話は、全てが目からうろこの話ばかりだ。五つに分類された経験談の中で印象に残った「目標の立て方」を早速実践し、無限の可能性を持つ大きな未来を思い描いた。
「長期的にはやっぱりスケールの大きいところ、世界を見てというところまで目を向けたい。そのためにはチームで中心選手になっていくこと、開幕が一番近いところだと思うので、まずはそこに向けてというような感じかと思います」
目標を立てる際には長、中、短期的な三つの目標を立てることを学んだ。これが厳しいプロの世界で勝ち残っていくための極意だ。鳥谷氏の長期目標が「40歳でショート」だったと聞き、「自分の目指していきたいところに打てるショートがある。やるからにはそこに挑んでいきたい」と決意。鉄人・鳥谷が成し遂げた、遊撃手として歴代1位の667試合連続フルイニング出場更新への挑戦意欲を言葉に込めた。
午前中には野球殿堂博物館を訪れ、明大の先輩でもある星野仙一氏のレリーフの前で記念写真も撮った。偉大な先輩の言葉、歴史に触れたことによって、強くなったプロとしての覚悟がある。「一番はプレーで評価してもらうこと」。鳥谷氏から「(自分より)イケメンですから」と評された貴公子が、凜(りん)とした表情で大きな未来を見据えた。