楽天・浅村 平成生まれ初の名球会入り目前 あと36安打&通算300号もあと3「早く達成できるように」
楽天・浅村栄斗内野手(34)が13日、沖縄県内で自主トレを公開し、平成生まれ初の2000安打到達を誓った。2000試合&300本塁打も間近となっており、「もう少しのところまで来ているので、一本一本しっかり打って、なるべく早く達成できるように」。あと36安打まで迫った偉業の早期達成を見据えた。
暖かい陽気に包まれながら、充実の汗を流した。プロ17年目で求めたのは変化だ。三木監督から「打撃に集中してもらいたい」と話し合いを重ね、一塁へのコンバートが決定。入念に準備を進め、自主トレでは坂道ダッシュなどの走り込みも強化した。「もう一回キャリアハイを出すために変えてみよう」と貪欲な挑戦を続けている。
打撃も改良中だ。昨季感じたという課題を見つめ直し、現在は「ちょっと窮屈に打つイメージ」で打撃練習を行う。体とバットが離れないようにする狙いがあり、浅村は年下でもある中日・細川も“取材”。「いろいろ話を聞いた中で自分もマッチすることがあった」と実りを得ている。
08年度ドラフトでプロの世界に入り、積み重ねてきた数字がある。「まさか300本塁打も目の前(あと3本)までくるって昔は思っていなかったので。あまり意識することなく、自然にやれたらなと思います」。切り開いてきた未来がつなぐ記録尽くしの一年へ。平成生まれ初の名球会入りは、さらなる快進撃の序章になる。
◆平成生まれ初の名球会候補 名球会の基準は日米通算2000安打、200勝、250セーブのいずれかを達成したNPBでプレーした選手、および元選手。1990年の平成2年生まれの楽天・浅村は現在通算1964安打で2000安打まで残り36。他の候補は、平成元年(89年)生まれのロッテ・益田直也が通算243セーブで残り7。同じく平成元年の巨人・丸佳浩は1842安打で残り158。ちなみに平成4年(92年)生まれのDeNA・山崎康晃は通算231セーブで残り19。平成7年生まれのパドレス・松井裕樹は日米通算236セーブで残り14。