ヤクルト・吉村貢司郎投手（２６）が１４日、神奈川県内で自主トレを公開し、自身初となる開幕投手に名乗りを上げた。「選手である以上、狙うべきところ。そこを狙って頑張っていきたい」と強い覚悟を示した。

　開幕戦は３月２８日・巨人戦（東京ド）で、開幕投手争いに関して高津監督は横一線を強調。昨季チームトップ９勝の吉村や左腕・高橋らで競争させ、「ビジターの開幕戦でジャイアンツに投げ勝てるピッチャーを指名したい」との方針を示してきた。

　Ｇキラーの吉村はうってつけの存在だ。昨季の巨人戦は４試合で３勝１敗、防御率１・３２で、特に東京ドームでは２戦２勝、防御率０・００と抜群の成績を誇った。同球場での登板は「涼しかったですね。マウンドも硬いですし、投げやすい部分がある」と確かな自信をうかがわせる。

　３年目の今季は自己初の２桁を突破して「１５勝以上」が大目標。２６年ＷＢＣも「選ばれるというのは光栄」と出場に意欲を示す。まずは開幕投手の大役をつかみ取り、飛躍の足掛かりにする。