「選抜高校野球・選考委員会」（２４日、大阪市内）

　センバツ出場校が発表され、最も注目が集まった近畿地区６校が選ばれ、大阪府は９８年ぶりの出場ゼロとなった。

　選考の重要な参考資料となる昨秋の近畿大会では４強に東洋大姫路（兵庫）、市和歌山、智弁和歌山（和歌山）、天理（奈良）が入った。８強の滋賀１位・滋賀学園、準々決勝で市和歌山に６回コールド負けを喫した京都１位の立命館宇治、滋賀２位の滋賀短大付、そして準々決勝で優勝した東洋大姫路に０－４で敗れた大阪３位の大院大高。このうち２校が選出されることが有力だった。

　宝委員長は東洋大姫路、智弁和歌山、市和歌山、天理と近畿大会の４強を順当に発表。５校目は滋賀学園、６校目は滋賀短大付と呼ばれた瞬間、大院大高の辻盛監督は天をあおいだ。

　直後、指揮官は選手達に「何回も言っているけど、大阪３位、近畿ベスト８。選ばれたらラッキーやと。大阪でチャンピオンをとらないと甲子園で評価されない。大阪でチャンピオンとって、誰にも文句言われないように夏の甲子園にね、もう一回やったらいいだけやから」と語りかけた。

　宝委員長は「滋賀学園は初戦で大阪桐蔭に勝利を収めた。攻守共に非常に粘り強い戦いぶりと投手力が評価された」と説明した。滋賀短大付については「初戦で大阪大会優勝の履正社に勝利し、ベスト８に進出しました」。大阪上位の履正社、大阪桐蔭に勝利したことが、大阪３位・大院大高より評価が上回ったことが考えられる。

　選出された高校は以下の通り。

　【北海道１】東海大札幌

　【東北３】聖光学院、青森山田、花巻東

　【関東５】横浜、健大高崎、浦和実、千葉黎明、山梨学院、

　【東京２】二松学舎大付、早実

　【東海３】大垣日大、常葉大菊川、至学館

　【北信越２】敦賀気比、日本航空石川

　【近畿６】東洋大姫路、智弁和歌山、市和歌山、天理、滋賀学園、滋賀短大付

　【中国２】広島商、米子松蔭

　【四国２】明徳義塾、高松商

　【九州４】沖縄尚学、エナジックスポーツ、柳ケ浦、西日本短大付

　【２１世紀枠２】壱岐、横浜清陵