大院大高・辻盛監督「大変申し訳ない気持ちはちょっとある」大阪勢98年ぶり出場ゼロも「メンタル的には良かった」

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)

 近畿大会8強の大院大高はセンバツ切符をつかめず、補欠校1番手に回った。大阪勢は1927年以来、98年ぶりの選出ゼロという結果となり、野球大国の連続出場記録はついに途絶えた。6校目の発表で滋賀短大付の名前が呼ばれると、同校の辻盛英一監督は一瞬悔しそうに天を仰いだ。

 同校は昨秋の近畿大会で大阪勢唯一の8強に勝ち上がった。しかし、近畿は出場6枠。4強までが出場ほぼ濃厚で、同8強の滋賀学園、滋賀短大付、立命館宇治と選考の当落線上にあった。近畿大会では京都3位の北稜を下したが、2回戦で近畿王者の東洋大姫路に0-4と試合は作ったものの、敗戦。残り2枠は大阪桐蔭を破った滋賀学園、履正社を下した滋賀短大付を有力視する声もあったが、残念ながら甲子園切符は手に入らなかった。

 発表後、指揮官は部員を集め「何回も言ってるけど、大阪3位、近畿ベスト8で選ばれたらラッキーという話。その中で、滋賀短大付はうちが負けた大阪桐蔭に勝った履正社を倒しているわけだから。大阪でチャンピオンを取らないと甲子園では評価されない。チャンピオンを取って誰にも文句をいわれないように夏の甲子園はもう一回やったら良いだけだから」と語りかけた。

 その後、報道陣に大阪勢の記録が途絶えたことについて「大阪からゼロになったのだけは、うちが選ばれなかったことより、ゼロになって大変申し訳ないという気持ちはちょっとあります」と責任感を感じていたことを明かした。

 ただ、センバツに出場できないことに対しては「僕は実はあんまり悔しくなくて。そりゃそうだろうという方が結構強いでしょうかね。選ばれたらラッキーという感じだったので、悔しいという感覚はない」とさばさば。「逆に心配していた。これで甲子園にポンと行って、選手がみんな満足してしまう方がちょっと怖かったんで。良くはないですけど、メンタル的には良かったんちゃうかなと思います」と成長の機会だと捉えていた。

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