楽天のドラフト１位・宗山塁内野手（２１）＝明大＝が３０日、「驚き」の沖縄入りでプロとしての自覚を高めた。仙台空港での出発式には６００人のファンが見送りに駆けつけ、「これだけの方に応援してもらっているという気持ちになった」。表情は自然と引き締まり、緊張感さえ漂わせた。

　球春目前に、早くも宗山フィーバーの予感だ。昨秋ドラフトで５球団が競合した黄金ルーキーも「あれだけの方が集まることは今までなかった」と驚きを隠せない。すでに山田から「守備教えてな」と言葉もかけられ、宗山自身も「いろいろ聞きにいきたい」と貪欲に先輩たちから吸収していく覚悟。また「野球の中で学ぶのが一番」だが、チャンスがあれば「食事に誘ったりも」と今後計画を練っていきたい。

　目前に迫る金武（きん）町でのキャンプイン。宗山は言葉に強い思いを込めた。「もちろんショートでいきたい思いはある。ファンの方の期待に結果や、勝つことで応えられたらいい」。一般非公開で行われた新人合同自主トレを終え、ついに“金武”のタマゴがファンの前でベールを脱ぐ。