楽天・石井GM 初ブルペン辰己の二刀流は「不合格」スタミナ不足指摘「4球肩。二刀流契約は当面見送り」本人驚き「マジっすか。一次審査クリアと」

 岸のユニホームを着てブルペンで投球練習する辰己。後方右は石井GM
 岸のユニホームを着てブルペンで投球練習する辰己
 岸のユニホームを着て投球練習する辰己(左端)を見る三木谷オーナー(右端)ら=金武
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 「楽天春季キャンプ」(7日、金武)

 投手との「二刀流」挑戦に意欲を示している楽天・辰己涼介外野手(28)が初めてブルペンでピッチングを行った。捕手を座らせて7球。最速152キロをマークし、ガッツポーズする場面もあった。

 ただ、投球を見守った石井一久GMは「残念ながら不合格だった。4球肩だったので。4球で1イニング終わるかというと不安。二刀流契約は当面見送ろうという結果になった。今後は野手一本でまずいってもらおうか」と説明。「まず常識を疑うというのがチームプランとしてあったので、疑ってみたが、4球肩だったので。なかなかそっからは難しいかな。まず走り込みから。オーナーもきょうトライアウトという機会で。平等に競争って言われてたんで、平等にブルペンに上げたんですけど、4球肩だったのでもう少しスタミナをつけてもらいたい。『やっぱ大変だな』って言いながら帰っていったので、彼もそこらへん実感したんじゃないかな。投手大変だなという思いをもってもらえただけよかったかなと。オーナーは二刀流の契約したらどうだって言ってたんですけど、僕としては時期尚早かなと。残念ながらまだ不合格の通知は出してないけど、本人に伝えようかんと思います」と、苦笑いしつつ語った。

 本人は「一次審査はクリアしたと僕は思ってます」と手応えを語ったが、石井GMが不合格と話していたことを聞かされると「マジっすか。152投げてもダメなんですか」と驚き、スタミナ不足の指摘に「まあそうですね。中継ぎでどうにかというところは再度検討してもらえたら。野手と投手をやるわけなんで人の2倍、3倍とやらんとあかんなとは思います」と、語った。

 辰己は岸の背番号「11」のユニホームを着て、捕手を立たせてマウンドからキャッチボール。捕手を座らせての投球ではいきなりワンバウンド。雄たけびをあげながら投げたボールに、スタッフから「152キロ」との球速を告げられると、右腕を上げてガッツポーズ。三木谷浩史オーナー、石井一久GMも視察に訪れ、後ろから熱視線を送った。

 辰己は契約更改の場で「二刀流」挑戦に意欲。目標を「25勝0敗」と挙げた。キャンプ前から三木監督と話し合い、監督の思いも理解。「自分も野手として戦力になりたい」と話した上で「僕自身はどこかで絶対に投げると決めている。どんな手を使ってでもマウンドに登ってやろうと思っています」と語り、目標は「トリプルスリー&1登板無失点」に修正していた。

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