巨人 田中将大がシート打撃に初登板 VS坂本勇人にスタンドから大きな拍手 主力相手に投球 吉川から空振り三振も奪う

 「巨人春季キャンプ」(17日、那覇)

 復活を目指す田中将大投手が今キャンプ初めてシート打撃に登板した。小学生時代にチームメートだった坂本と対戦し、遊ゴロに仕留めるとスタンドからは大きな拍手がわき起こった。

 ブルペンからグラウンドに姿を見せると、スタンドから大きな拍手がわき起こった。岸田とバッテリーを組み、捕手側には宮崎で魔改造を行った久保巡回投手コーチの姿もあった。

 1人目の吉川に対し、投じた初球はストレートでファウル。2球目のスプリットはワンバウンドとなった。3球目の外角ストレートは逆方向へのファウルとなり、追い込んだ。

 4球目はカーブを投じたが、吉川に捉えられ打球は二遊間を破って中前に抜けた。2人目の打者は小学生時代のチームメートだった坂本。初球の外角ストレートで遊ゴロに仕留めた。スタンドからは再び大きな拍手が沸き起こった。

 3人目の丸は初球にカーブを見せて、2球目のストレートで二ゴロ。4人目のヘルナンデスはボテボテの打球が三塁内野安打となったが、コントロールはぶれない。2巡目に入り、吉川との対戦では低めの変化球で空振り三振に仕留め、ネット裏の首脳陣が拍手するシーンもあった。

 2度目の対戦となった坂本にはボールが先行し四球。続く丸は初球で左飛に仕留めた。ラストバッターとなったヘルナンデスは、低めの変化球から丁寧に入り、外角直球で遊ゴロに打ち取った。

 マウンドを降りるとスタンドから大きな拍手が沸き起こり、田中将は帽子を取ってスタンドに一礼。最終的に打者8人と対戦し、2安打1四球、1奪三振。内野ゴロのアウトが多く、しっかりボールに角度がついている印象だ。

 練習後、田中将は坂本との対決を「楽しんでもらえるならそれが一番なんで」と振り返り「でもお互いそこじゃないんで。意識は当然あったと思いますが、お互いに調整のまだ最初の段階なのでそれがどうこうではない」とした。坂本も「意識はないといえばそんなことないが、チームメートなんで変な意識はない」と振り返った。

 田中将は宮崎キャンプから久保コーチと二人三脚で魔改造に取り組んできた。体を縦に使い、リリースポイントを上げることをテーマに調整を進めてきた。この日が打者相手に初めての登板。日米通算200勝、そして復活への道のりを着実に歩んでいる。

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