巨人 田中将大に沖縄のファンから大きな拍手と惜しみない歓声 初のシート打撃登板後に温かさ伝わる風景 「うれしいっすよ」と右腕
「巨人春季キャンプ」(17日、那覇)
復活を目指す田中将大投手が今キャンプ初めてシート打撃に登板。坂本勇人内野手を含む主力打者4人に対し、計8打席で2安打、1四球、1奪三振。沖縄のファンも温かい拍手で右腕を出迎えた。
ファンの温かさが伝わってくる光景だった。田中将大が最後の打者・ヘルナンデスを遊ゴロに打ち取り、マウンドを降りるとスタンドから大きな拍手がわき起こった。捕手役を務めた岸田、杉内投手コーチと言葉をかわす中でも拍手と歓声が鳴り止まなかった。
シート打撃開始前、グラウンドへ姿を見せた際もスタンドから大きな拍手が送られた。そして小学生時代にチームメートだった坂本を遊ゴロに打ち取ると、再び大きな拍手に包まれた。吉川からは鋭い変化球で空振り三振を奪い、ゴロアウトが多かった事実を見ると、久保巡回投手コーチと二人三脚で取り組んでいる魔改造が一定の効果を示したマウンドとも言える。
練習後、田中将は拍手について「うれしいっすよ。だって、シート打撃に投げただけですから。しっかり見ていてくれたということ」とファンの応援に感謝。「投げ終わってすぐに拍手をいただけたので。自分の弁当とか飲み物を見ていてはわからないですから」と笑わせた。
坂本との対戦が盛り上がったことについては「楽しんでもらえるならそれが一番なんで」としたが「でもお互いそこじゃないんで、意識は当然あったと思いますが、お互いに調整のまだ最初の段階なので、それがどうこうではない」と振り返った。
久保コーチも初の打者相手の登板を終えると拍手を送った。復活、そして日米通算200勝へ-。調整が順調に進んでいることを示した。





