日本ハムのドラ1・柴田“初ブルペン” 稲葉2軍監督「しなやかさ、柔らかさもある」 二刀流視野の大器に金子千尋コーチ「今までにないプロ野球選手が生まれるんじゃないかな」

 「日本ハム2軍春季キャンプ」(17日、国頭)

 日本ハムのドラフト1位・柴田獅子投手(福岡大大濠)が、ブルペンで初めて座った捕手に投球練習を行った。立った相手に10球を投じた後、変化球も交えて20球。「今日は調整する段階だったので、そこそこ良かったかな。7、8割ぐらい(の力)で投げていました」と落ち着いた口調で振り返った。

 15日の紅白戦に指名打者として先発出場し、いきなり左中間への大飛球を放って非凡な素質をアピールしていた18歳。この日は最速149キロ右腕として、力強いボールでミットの音を響かせた。

 見守った2軍首脳陣は高く評価した。「軽く投げている感じだが、非常に力強い球は投げている。思った以上に手元の強さ、伸びっていうのがあるなと感じた」と稲葉篤紀2軍監督。腕が遅れて出てくるようなフォームに「しなやかさ、柔らかさ、そういうのもある。柔らかさで球の強さがあった方が、バッターは差し込まれる」と打ちづらさを指摘した。

 緊張する選手も多い“初ブルペン”。金子千尋2軍投手コーチは、柴田のメンタル面にうなった。報道陣のカメラが並ぶなど注目を集めた中で、平然とカーブをストライクゾーンに投じたことに「あれだけ堂々と投げられる選手ってあまりいないかな」と感嘆。「いい意味で周りをあまり気にしていないというか、自分の世界があるという捉え方もあると思うけど、それはプロ野球選手としていいこと」と長所に挙げ、投打二刀流を視野に育成される大器に「今までにないプロ野球選手が生まれるんじゃないかなっていう楽しみがある」と期待を口にした。

 ドジャース・大谷が日本ハムの新人時代に先輩として接していた稲葉2軍監督は、柴田と大谷の共通点を問われ「あまり周りを意識しないことじゃないですか」と回答。「今日も見ている方たちがたくさんいた中でも冷静に、自分のやるべきことをしっかりやる。翔平も周りはあまり気にしていない様子だった。自分の進むべき道をしっかり持っているなと感じる」と、周囲に左右されない意志の強さを見てとった。

 投手としての実戦登板は未定。メドは設けず、慎重に段階を踏んでいく。打者としては20日に行われる阪神2軍との練習試合(名護)に1打席限定で出場予定。投球動作の連動などを課題に挙げた柴田は「課題を見るという点では結構よくできた。一番大事なのはケガして(投打)どっちもできないというのが最悪。丁寧に慎重にやっていこうと思います」と冷静に先を見据えた。

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