復活した日産自動車の石飛智洋 「外野手、兼内野手、兼捕手」の紹介に場内ざわつく 大学選手権で大会タイ記録7打席連続安打の逸材
2009年限りで休部し、今年から16年ぶりに活動再開した社会人野球の日産自動車が17日、新生チームの体制を発表した。
復活初年度のメンバー22選手の中には、昨春の大学日本選手権で大会タイ記録となる7打席連続安打を放ち天理大を初の4強に導いた石飛智洋外野手(22)の姿もあった。体制発表会では、伊藤祐樹監督(52)が選手1人ずつを紹介する中で、石飛のみ「外野手、兼内野手、兼捕手」と紹介され場内がざわつく場面も。石飛は「結構リアルに練習してます」と笑った。
外野を中心に、現在は一塁と三塁も練習中。大学2年秋まで捕手を務めた経験を生かし、2人いる捕手をバックアップする役目も担う。「自分はバッティングが長所だと思っているので、チームの主軸を打てる選手になりたい。息の長い選手を目標にずっとやっているので、いろんなポジションを守れて、なおかつバッティングが良い選手になりたいです」と意気込みを示した。
複数の企業が進路候補にあった中、「監督さんと面談させてもらって、日産の歴史も聞かせてもらった中で、自分が1年目のチームの一員として活躍したい気持ちが、どんどん湧いてきたのが一番の決め手」と、いち早く声をかけてくれていた同部を選んだ。大幅な業績悪化が懸念される中で「会社のことがニュースに出ていたりして不安は少しはあった」というものの、「同級生がこんなにもいるので、その点はやりやすい。みんな仲良くなってきた」と一丸で前向きに取り組んでいる。
指揮官も「大学での実績も含めて中心打者になってくると思う」と期待。2年後のプロ入りも目指し、再始動した名門をけん引する。





