オリックス浮沈のカギを握るのは広島のFAコンビ 野田浩司氏「2人が働けばチームは大きく変わる」

 西川龍馬外野手(30)に続き、九里亜蓮投手(33)が広島からオリックスへFA移籍した。彼ら広島組は果たしてV奪還の使者となり得るのか。デイリースポーツウェブ評論家の野田浩司氏は「2人の働きがチーム浮沈のカギを握っている」と予測した。

  ◇  ◇

 今年のキャンプ視察で強く印象に残ったのは、広島からFAでオリックスに加入した九里の存在ですね。ブルペンへ入る回数も投げる球数も、ほかの投手より多かった。

 毎年オリックスのキャンプを見ているけど、ブルペンでは時代の違いなのか、「えっ、もう終わり」という感じで投球練習を切り上げるのが普通になっている。

 しかし、九里は200球や300球の投げ込みを行って肩やヒジを作るタイプのようで、体に張りを与えながら仕上げていく投手という感じだった。

 これは岸田監督も話していたことだが、今年のキャンプは全体的に以前よりも投げる傾向にあったようだ。九里の練習姿勢が他の投手に何らかの影響を与えたということでしょうね。

 球数に関しては単に投げればいいというわけではなく、当たり前に投げていれば、自然に“ある程度”の投球数になるはずなんです。

 例えば走者がいるケースといないケース。クイックが必要か必要でないか。高めや低め、両サイドへの投げ分けもある。直球か変化球か。それだけでも球数は増えるし、簡単に100球を超えてしまう。どうやっても、あっという間には終わらないですよ。

 カープ投手陣の中でも九里は投げ込む方の投手だったみたい。どのチームも、ほかにやることが多いからなのか、ブルペン練習が少なくなってきているだけに、九里はある意味で“いいお手本”になるのではないか。

 彼の目標は投球回数を増やすことだという。先発投手としては当然のことだろうが、その点、指名打者制度を採用するパ・リーグが希望に添いやすいのは確か。

 (九里が過去に規定投球回数をクリアしたのは2021年と23年の2回)

 僕も経験があるが、打席でのことを考えず、「いけるところまで」という気持ちで投球に専念できるのは大きなプラスになるでしょう。

 さて、もうひとりのFA選手である西川。移籍1年目だった昨年は不本意なシーズンだったと思う。

 (2024年の西川は138試合に出場し、打率・258、7本塁打、46打点。成績を大きく落とした)

 パ・リーグにはパワーピッチャーが多く、スピードの違いに戸惑ったのではないか。彼はもともと天才型で、体に当たりそうな球やバウンドしそうな球を、テニスのラケットでも操るかのように打ち返し、ヒットにできる技術をもっている。それが昨年は、このパ特有のワーに随分苦慮したように映る。

 ただ、今年はそれなりに結果を出してくるのではないか。なぜなら昨年の対戦で相手球団の投手が得たものに対し、今年は西川の“慣れ”が上回ると見ているからだ。

 過去に最多勝を獲った実績のある九里と3割を打てる力のある西川。広島からFA移籍したこの2人が働けばチーム成績は大きく変わるはず。今季のカギを握っていると思いますね。

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