日本ハム・万波中正 思わぬ台湾熱烈歓迎 名前が初代総統・蔣介石の本名&人気タピオカ紅茶チェーンと同じ「盛り上げたいっす」

 日本ハム・万波中正外野手(24)が28日、台湾メディアから熱視線を注がれた。3月1日の統一戦、2日の中信戦(ともに台北ドーム)に向けた同所での練習後に注目選手として取材に対応したが、実は名前の「中正」が台湾初代総統の蔣介石の本名で、名字の「万波」も現地の人気タピオカ紅茶チェーンと同じ。まさかの一致による認知度の高さに驚きながら、スタンドを沸かせるプレーを誓った。

 背番号66に地元メディアが殺到した。ずらりと向けられたカメラとマイク。意外な理由で、万波はすでに台湾でも注目を集めていた。

 初代総統で現在の台湾の礎を築いた蔣介石は、現地では本名である「蔣中正」の名称が一般的。台湾人が聞けば背筋が伸びるような名前を持つ選手として万波は認知され、ネット上では蔣介石のことを意味する「委員長」の愛称もあるという。さらに人気タピオカ紅茶チェーンが「萬波」。名字まで台湾ゆかりの名称と一致した。

 以前から陽岱鋼、王柏融らが在籍するなど、台湾でも日本ハム戦は放映されている。そんな環境とあって「万波中正」が登場した時には現地は騒然。台湾のメディア関係者は「中継を見ていて『え~!?』ってなった」と振り返り「みんな知っていますよ」と明かした。

 もちろん、万波自身も思わぬ偶然に「ビックリ。想像もしていなかった。名字も名前もって、そんなことあるんだ」と驚き、苦笑した。蔣介石を顕彰する施設である中正紀念堂の存在は知っていたが、タピオカ紅茶チェーンについては初耳。「不思議な縁を感じる。どっちも時間があれば行きたい」と熱望した。

 自身は辞退した昨年のプレミア12を制したのが台湾。その強さと熱烈な応援には衝撃を受けたという。そんな異国で注目を浴びながらプレーできる貴重な機会とあって「シーズン中と全く同じ熱量で試合をしたい。盛り上げたいっすね」と意欲は満々。見せたいプレーには「補殺ですね」と自慢の強肩発動を予告した。思わぬきっかけで親近感を持ってくれた台湾の人々の心に感謝の気持ちも込めて「万波中正」を深く刻み込む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス