開幕目前に故障者続出!誤算続きのチームはどこ?ヤクルト・村上、オリックス・森、西武・源田が開幕絶望視
開幕まで2週間を切った日本のプロ野球だが、今年は近年より主力選手の故障離脱が目立っている。
衝撃が走ったのは、今シーズン終了後にポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を公言しているヤクルト・村上だ。上半身のコンディショニング不良と具体的な故障箇所、完治までの期間が明かされていない。今年が日本での見納めとなる可能性が高いだけに、2年連続リーグ5位からの巻き返しをチームにとっても手痛い誤算だろう。
広島では坂倉が右手中指末節骨を骨折して手術。復帰まで2カ月を要する見込みで、正妻を欠くチームは厳しい戦いを強いられることになる。
正妻と言えば、オリックス・森も、12日の中日戦で右内腹斜筋を筋損傷し、開幕は絶望的になった。チームでは吉田と宇田川が右肘のトミー・ジョン手術を受けており、今季中の復帰は絶望的となっている。
ソフトバンクでも甲斐が抜けた穴を埋める女房役として期待されていた海野が、14日の日本ハム戦で右太もも裏の肉離れと診断された。小久保監督は軽症を示唆しているが、箇所が箇所だけに、無理しての早期復帰はさらなる悪化を招く可能性があり、慎重にならざるを得ない。また、現役ドラフトで移籍した上茶谷も右肘クリーニング手術で長期離脱が確定している。
西武では西口監督が「唯一のレギュラー」としていた源田が12日の阪神戦で左大腿直筋を損傷し、4番候補のセデーニョも15日の中日戦で源田と同じく左大腿直筋を損傷し、開幕に間に合うかどうか不安視されている。昨季の新人王・武内も左肘内側側副靱帯の不全損傷で戦線離脱中だ。
楽天でも正捕手の座を狙っていた安田が右手有鉤骨を骨折し、石井GMが「(実戦復帰まで)2カ月は厳しいかな」と話している。
3年連続最下位からの上位進出を狙う中日では、阪神・才木から140メートルの特大弾を放ち、得点力アップの救世主と期待されていた新外国人のボスラーが上半身のコンディショニング不良で、開幕に間に合わない見通しとなっている。