昨年覇者の健大高崎が熱戦を制す 下重が涙の熱投、10回136球完投で明徳義塾を撃破 注目右腕の石垣は登板せず
「選抜高校野球・1回戦、健大高崎3-1明徳義塾」(18日、甲子園球場)
昨年センバツ覇者の健大高崎が延長タイブレークの熱戦を制し、初戦を突破した。
1回戦屈指の好カードは戦前の予想通り、1点を争う熱戦。1-1のまま、タイブレークにもつれ込んだ。
先制は健大高崎。1死二、三塁から4番・小堀の遊ゴロの間に三塁走者が生還した。一方の明徳義塾は五回、2死二塁で3番・藤森が右越えに適時二塁打を放ち追いついた。
無死一、二塁から始まるタイブレーク。健大高崎は栗原の適時打、相手の暴投で2点を勝ち越し。その裏、健大高崎は無失点でしのぎ、明徳義塾を振り切った。
健大高崎は今大会注目の剛腕、石垣が大会直前の練習試合で左脇腹を負傷。左腕の下重が10回1失点、136球と熱投し、明徳義塾のエース池崎と息詰まる投手戦を演出した。
重圧から解放された下重はうれし涙が止まらず。138球と熱投した池崎にも甲子園から拍手が送られた。
健大高崎・青柳監督「非常に厳しい試合。勝てて感無量です。下重が粘り強く投げてくれました。本当に大きい1勝。(明徳義塾・下重は)非常にいい投手で苦しかった。状態は悪くないと準備していた。(石垣の登板は)タイブレークでは考えたが、もうちょい待とうと。痛みないということで準備していた。次はいけると思います」
下重「勝ててホッとしている。石垣が状態が良くないなか、長イニングを投げて抑えられて良かった。1点も取られたくなかった。気持ちで投げました。自分だけでは守備が助けてくれた」