顔面死球で負傷交代の天理・石井は仲間の反撃を胸に刻む 整列には加わらずベンチ前で礼 左目をアイシング、目の下にはガーゼの痛々しい姿

 「選抜高校野球・1回戦、天理1-5山梨学院」(20日、甲子園球場)

 三回に頭部付近に投球を受けて負傷交代した天理の7番・石井翔太捕手(3年)は、試合途中にベンチに戻った。五回終了後、左目のあたりに氷の入ったポリ袋を当ててアイシングする様子がテレビに映された。

 大会本部によると「顔に投球が当たって医師の診断を受けたが緊急を要する状態ではなく、ベンチに戻った」という。

 敗戦後は本塁をはさんだあいさつの整列には加わらず、ベンチ前で顔に氷を当てたまま礼をした。

 試合後に取材に応じた石井は「(当たったのは)目のあたりですね。自分から戻らせてくださいと伝えました。自分が病院に行って負けてしまって後悔するのは嫌だったので、どうなってもいいのでベンチに戻らせてくださいと伝えました」と話し、ベンチに戻る許可が下りたと説明。「迷惑をかけてしまったんですけど、戦っている姿を見ると心にくるものがありました」と九回1死満塁まで追い詰めた仲間の反撃を胸に刻んだ。

 左目下にガーゼを貼り、左鼻にティッシュを詰めた石井は、左目は閉じたまま。ユニホームには血がついたままの痛々しい状態だった。試合後に病院で診察を受けるという。

 その後、山梨学院の吉田監督が「顔に当ててしまって申し訳ないです」と深く頭を下げて天理の藤原監督に謝罪。藤原監督は「一生懸命プレーしている中の出来事なので、投手にも気にしないでとお伝えください」と応じた。

 両軍無得点の三回2死満塁で7番・石井が打席へ。1ボールからの2球目、135キロの速球が左側頭部を直撃し、石井は倒れ込んで起き上がることができなかった。球審らが駆け寄る中で担架でベンチ裏へ運ばれ、場内は騒然となった。

 押し出し死球で先制に成功したが、臨時代走を送った藤原監督も心配顔。四回の守備に石井は戻ることができず、豊田竜都捕手(3年)が交代でマスクをかぶった。

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