100年の時を経た激突 3度目の正直で勝利の早実・和泉監督「雪辱したい気持ちあった」選手を称賛「高松商という相手に色んな想いが重なった試合」

 試合前、選手たちに声をかける早稲田実・和泉実監督(撮影・西田忠信)
 早稲田実対高松商の試合を観戦する王貞治氏(撮影・西田忠信)
 高松商に勝利し、スタンドへ駆け出す早稲田実ナイン(撮影・西田忠信)
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 「選抜高校野球・1回戦、早実8-2高松商」(22日、甲子園球場)

 センバツでは1924年の第1回大会決勝以来101年ぶり、夏を含めても1925年夏の決勝以来100年ぶりの対戦となった古豪同士の一戦は早稲田実が制して、初戦を突破した。過去2回の対戦ではともに敗れていたが、3度目の対戦でリベンジに成功。17年以来8年ぶりの春勝利となった。

 早実にとっては、悲願の高松商からの勝利。和泉監督は「この一戦は生徒というより僕自身、早実の監督として思う部分がありまして、本当に緊張はいつもよりしていた」「甲子園決勝戦で2度阻まれましたから。それは早実の監督をしている限り知っていた情報。私はお会いしたことない先輩ですが、雪辱したいという気持ちはあった」と振り返りつつ「ただ、思いのほか生徒たちが動いてくれたのと、色んな部分でこちらにいい風が吹いていたような。僕の思い以上に生徒がやってくれた。高松商という相手で生徒がどんどん集中力を増して、こういう結果になったのかな。相手に対しての色んな想いが重なったゲーム」と選手たちを称えた。

 そして改めて「監督も30年近くやると早実の歴史に関してそれなりに学んできた。荒木大輔くらいの頃は私も現役だから分かるが、戦前戦後に早実野球部がどう繋げてきたかはそれなりに知っている。ましてや全国制覇を阻まれてきた中で、相手が両方とも高松商というのはあった。いい報告ができたと思う」と、感慨深そうに語った。

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