浦和実 星野伸之氏をほうふつの石戸颯汰「力で打ち取れないので研究して」平均120キロ台の直球を速く見せる→フライアウト量産で完封
「選抜高校野球・1回戦、浦和実3-0滋賀学園」(22日、甲子園球場)
完封勝利で浦和実を初出場初勝利へ導いたエース・石戸颯汰投手は「自分たちはチャレンジャーだという気持ちで行きました」と振り返った。
直球の最速は二回にマークした130キロ。アベレージ120キロ台のストレートに滋賀学園のバッターは面白いように詰まらされた。100キロ台のスライダー、チェンジアップ、そして90キロ台のスローカーブ。15個のフライアウトを奪い「9回投げられたのはよかったと思います」と力を込める。
右足を高く上げ、下ろすまでの間が他の投手と比較しても長い。さらに腕の出どころが見えづらい投球フォーム。原点は中学1年生の時だった。「足をまっすぐ上げて下ろすというのがうまくいかなくて。中1の頃、力で打ち取れないって事で研究して変えていきました」という。
「モデルはないんですけど」と明かしたが、オリックスなどで通算176勝をマークした星野伸之氏をほうふつとさせる。いかに140キロに満たないストレートを速く見せるか-。独特の投球フォームと変化球との緩急差で滋賀学園打線をほんろう。それでも自己採点は「70点です。まっすぐのフォアボールがあったので」と厳しめだ。
140キロ台が当たり前、150キロ台を出す高校生も出現する甲子園の舞台で、MAX130キロの完封勝利。辻川監督は「変化球を織り交ぜてコースに投げていればそう連打はくらわない」と評し、「秋のいい時の石戸でした。四死球もありましたが、コントロールがよかったし、勝負所のチェンジアップがさえていた」と言う。
昨秋段階での最速は127キロ。ただ関東大会で強打の横浜打線を3点に抑え、接戦に持ち込んだ実績もある。頭脳派の変則サウスポー。今大会で大きな注目を集めそうだ。
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