阿部巨人の底力!5点差逆転サヨナラ星 丸の代役スタメンに「正直、マジか…と」若林延長十回決めた
「巨人6-5ヤクルト」(28日、東京ドーム)
これ以上ない、劇的な幕切れで開幕戦勝利を手にした。同点の延長十回2死二塁。打席には故障離脱の丸に代わり「1番・左翼」でスタメン出場の巨人・若林楽人外野手(26)。この日4本目の安打は左翼の頭を越えるサヨナラ安打となった。
チームの窮地を救う救世主となった。22日のロッテとのオープン戦で丸が右足を痛めて離脱。阿部監督は「オープン戦の終盤で調子が良かったでの抜てきした」と若林に1番を託した。前日に指揮官から伝えられた若林は「正直、マジか…と思った」と心境を語る。
それでも「独特の緊張感の中、チームに勇気を与える1打席にしよう」と臨んだ初回に中前打。5点を追う八回の左前打でキャベッジの2ランを呼び込み、九回も同点の起点となる右前適時打。そして十回のサヨナラ打と大暴れで、思わず「全部出し尽くした。明日が不安」と本音がもれた。
そして指揮官は続く2番に「2人とも脚力があるので」とオープン戦不振のキャベッジを起用する攻撃的布陣で臨んだ。そのキャベッジが来日初本塁打を含む3安打に「ちょっとビックリした」と阿部監督。それでも「打ち勝つんだということはみんな分かってくれたと思う」。新たなスタイルで大きな1勝を手にした。




