オリックス・九里の飽くなき野球への探究心 FA交渉で福良GMも驚き「非常に勉強熱心でね」

 「日本ハム1-11オリックス」(5日、エスコンフィールド)

 オリックス・九里亜蓮投手(33)は8回を5安打1失点。広島からFA移籍して登板2試合目での初勝利を挙げた。

  ◇  ◇

 思わず感心させられたという。昨年オフ、九里が広島から海外FA権を行使。これを受けて獲得を目指したオリックスが大阪市内で交渉の席を設けた。その時のことで福良GMが印象深く記憶している出来事がある。

 球団側から獲得への熱意を訴えるとともに話題に挙がったのは、九里が先発した昨年5月30日・交流戦での広島-オリックス戦。その席で福良GMは九里に尋ねた。「非常に勉強熱心でね。昨年の交流戦で対戦した試合の話をして『あの場面、なんでフォークだったの』と聞いたら、本当に細かい配球の意図とかを話してくれました。他の球団の特徴や傾向も自分で研究したものも話してくれましてね」。野球への探求心に深くうなずいた。

 この日の初回に3号2ランを放った頓宮は九里にとって“教え子”。2人はプロまでの進路が岡山理大付から亜大と同じで、九里が亜大4年時の教育実習で頓宮のクラスで授業した縁も。既に新天地に溶け込んでいる右腕はチームへ好影響をもたらしている。(デイリースポーツ・プロ野球担当 折原良輔)

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